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投資助言会社 中立装い勧誘か
10月2日 15時19分

投資助言会社 中立装い勧誘か
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「月々5万円の積み立てで1億円が貯められる」として海外のファンドへの投資を助言していた会社が、特定のファンドから報酬を受け取っていた疑いがあることが関係者への取材で分かりました。
証券取引等監視委員会は、中立的な助言に見せかけて投資を勧誘していた疑いがあるとして、この会社に対する行政処分の勧告を行うものとみられます。

この会社は「いつかはゆかし」の名前で顧客を集めている東京・港区の投資助言会社「アブラハム・プライベートバンク」です。
この会社はインターネットの広告などで「月々5万円の積み立てで1億円が貯められる」として、証券会社を通さずに海外の投資運用会社のファンドを購入できるサービスを提供していて、ことし6月末時点での顧客の資産総額は746億円に上るとしています。
会社は、これらのサービスについて「ファンド側からは報酬を得ていない」として投資の勧誘ではなく、助言だと説明していました。しかし、関係者によりますと、証券取引等監視委員会の検査で特定のファンド側から海外の別会社を通じてこの会社の関連会社の口座に送金が行われていたことが分かり、報酬を受け取っていた疑いが出てきたということです。
監視委員会は、これが事実上の販売手数料に当たり、広告で中立的な助言をすると見せかけて顧客を集め、投資を勧誘していた疑いがあると判断したということです。投資の勧誘には金融当局への登録が必要ですが、この会社は登録を行っておらず、監視委員会は、会社に対し行政処分をするよう金融庁に勧告するとみられます。
アブラハム・プライベートバンクの代表者は、取材に対して「ファンド側からは関連会社が広告手数料を受け取っているが、当社とは関係ありません。勧誘とみなされる行為は行っていません」と話しています。

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