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中国、23歳の女性が胃潰瘍で死亡 生活習慣の見直しを

亡くなった女性の写真

 胃潰瘍は死に至るような病気だっただろうか。19日、中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」に「16日、急性胃潰瘍による失血性ショックで若干23歳の北京の女性が亡くなった」との書き込みがなされ、ネットユーザーらが悲しみに暮れている。現在、乱れた食習慣が多くの若者の胃を「ガラスの胃」にしてしまっているようだ。胃潰瘍は本来、重病の類ではないはずだが、どうしてそれが原因で死にまで至ってしまうのだろう。

 20日、亡くなった女性のミニブログにアクセスしてみると、そこにはかわいくて、活発そうな女性の写真が投稿されていた。彼女の最後の書き込みは15日午後4時15分となっており、「亡くなって行く人をここ(病院)でたくさん見てきました。みんな健康を大切にし、周りの人を大切にしなければ」とつぶやいている。彼女は14日、胃の痛みを我慢しながら働いていたようで、同日午後5時20分、「誰か胃薬を……痛くて死にそう」とつぶやいている。そして夜11時の時点で、胃の痛みは続いていたようで、発熱も開始。その後、2日後の16日午後3時以降、彼女のアカウントの更新は途絶えた。彼女の過去のつぶやきを見てみると、長期間の残業や徹夜のほか、毎日夜9時以降に夕食を食べていたことが分かった。不規則な生活習慣を送っていたようだ。

 そこで、湖北省中病院の消化内科の李天望教授を取材してみると、「胃潰瘍が失血性ショックを引き起こすことは十分考えられる。潰瘍が恐らく、血管もしかすると小動脈の上にできたのだろう」と指摘。「もし潰瘍が普通の血管の上にできただけで、すぐに適切な処置を施していれば、命の危険にまで至らずにすんだかもしれないが、小動脈の上なら、短時間の内に大量出血することが考えられ、生還するのが難しくなる」とした。

 さらに「人体にはリズムがあり、長期間食事の時間がばらばらだったり、頻繁に暴飲暴食していたりすると、胃の粘膜が少しずつ破壊されてしまう。そして、一旦胃の粘膜が破壊されてしまうと、食事の時間になっても胃が空っぽで、酸性の胃液が自身の細胞を蝕んでいき、潰瘍が形成される。胃潰瘍は深刻な出血合併症を引き起こすだけでなく、胃穿孔や胃拡張、ひいてはガンの原因にさえなる可能性がある」と警笛を鳴らす。李教授は「胃腸の病気を予防するために、まず大切なのは、規則正しい食習慣。また、冬は体をよく温め、さっぱりしたものをたくさん食べると良い。後伸ばしにして取り返しのつかないことにならにように、胃痛などの症状がある時は、即座に病院へ行くことが大切」と強調した。(編集KN)

 「人民網日本語版」2011年12月22日

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