柏崎刈羽原発 審査入りも批判など相次ぐ10月2日 13時55分
東京電力が安全審査を申請した新潟県の柏崎刈羽原子力発電所の2基について、原子力規制委員会は、審査を行うことを正式に決めましたが、委員からは「汚染水問題など福島第一原発のリスクを減らすべきだ」「今の状態では不信感がある」といった指摘や批判が相次ぎました。
原子力規制委員会は、東京電力が9月27日に申請した柏崎刈羽原発の6号機7号機の運転再開の前提となる安全審査について議論し、審査を行うことを正式に決めました。
しかし、規制委員会の更田豊志委員は、「福島第一原発と柏崎刈羽原発を別の話と考えるわけにはいかない。汚染水問題など、まずは福島第一原発のリスクを減らすべきだ」と述べ、運転再開よりも福島第一原発の収束に力を入れるよう指摘しました。
また、中村佳代子委員は、「東京電力が放射性物質の知識を持っているとは思えず、申請を出したことに驚いた。地元住民に『安全』を示せるかどうかは今の状態では不信感がある」として、東京電力の姿勢を強く批判しました。
さらに田中俊一委員長は、「審査は進めざるを得ないが、ほかの原発と違う特殊な事情がある。汚染水問題は万が一にもおろそかになってはいけない」と述べ、東京電力の福島第一原発への対応を考慮しながら審査を進める考えを示しました。
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