「サッカーマガジン」が10月末で週刊発行を終了、11月に新たな形で月刊発行される。その編集長に元日本代表主将・宮本恒靖氏(36)が就任することが9月30日、分かった。
版元はベースボールマガジン社のままで毎月24日発売予定。創刊号は11月22日に発売される。A4変形判の定価840円で「すでに取り次ぎ会社からの報告書が流れています。近いうちに宮本編集長も発表されるでしょう」(サッカー関係者)という。
同誌は日本最古のサッカー雑誌として1966年に創刊。93年のJリーグスタート時から週刊化され、2002年W杯日韓大会の際には週2回発行していたが、再び月刊に戻る形となる。
日本協会やJリーグ幹部からは来年W杯ブラジル大会を控えながらの月刊化に「初めて聞いた時には驚いた」という声があがった。さらには、その編集長に宮本氏が内定していることに「それも驚いた」(協会幹部)と目を丸くさせている。
編集長就任に関しては、多くの日本協会幹部も報告を受けているが、実は宮本氏は9月に日本協会の国際委員に就任することが決まったばかり。国際委員は基本的には無給だが、代表チームが海外遠征する際のアテンド役も務め、チームの“機密事項”と密接に関わることが多い。「編集長になることはルール違反ではない。でも複雑な思いをするサッカーマンは多いはず」(同幹部)と首をひねる。
宮本氏は06年W杯ドイツ大会で日本代表主将を務めた後、11年に引退。12年に国際サッカー連盟(FIFA)が運営している大学院に入学。今年7月にJリーガー初の卒業生になった。今回の“宮本編集長”誕生はトップシークレットで扱われており、話題を呼びそうだ。(編集委員・久保武司)