3人が死亡、55人が負傷した京都府福知山市の花火大会会場での爆発事故で、府警は2日、火元となったベビーカステラ屋台の男性店主(38)=大阪市生野区=を業務上過失致死傷の疑いで逮捕した。
トピックス:福知山花火大会で爆発2日午前11時20分ごろ、府警の捜査員が、入院先の大阪赤十字病院(大阪市天王寺区)で店主を捜査車両に乗せて出発。午後1時ごろ福知山署に到着し、間もなく逮捕した。
事故は8月15日午後7時半ごろ、由良川河川敷で起きた。店主が発電機にガソリンを入れる際、減圧作業を怠ったまま携行缶のふたを開け、ガソリンが噴出。屋台の鉄板の火に引火し爆発したとみられている。京都府京丹波町の竹内弘美さん(44)と山名空(そら)君(10)、大阪府高槻市の黒田直希さん(35)が死亡した。
店主は全身の約30%のやけどで全治3カ月〜半年と診断されていたが、事情聴取に耐えられるまで回復したと病院が判断したとみられる。府警はこれまでも、医師と相談しながら簡単な聴取を病院で進めていた。
携行缶は事故当日、炎天下に長時間置かれた上、発電機の排熱が当たっていた可能性が高い。府警は、事故原因解明のため、店主から携行缶の管理状況や爆発までの経緯を詳しく聴く。