◇阪神8−4中日
中日は5年ぶりに阪神戦負け越し。先発・西川が4回持たずにKOされた。阪神は連敗を4で止め、3年ぶりの70勝と勝率5割以上を確定させた。3回に鳥谷の2ランで同点。4回に代打今成の犠飛と西岡の適時打で勝ち越した。
視界が開けた。2位確保を目前にして4連敗を喫していた阪神が中日との最終戦で打線が奮起。連敗を止めるとともに、2008年以来5年ぶりに中日戦勝ち越しを決めた。
展開はまたも厳しくなった。2回に先制したものの、先発の能見が3回に左手の指を切り制球が甘くなり3点を失った。だが直後に、8月29日の巨人戦以来となる3番に戻った鳥谷が同点の2ランを右翼席に運んだ。
「打順は関係ない。チームが勝てばいい」。試合後は短いコメントを残したが、この一打が呼び水となり、4回には今成の犠飛で勝ち越し。6回には今季限りで引退する桧山が適時二塁打を放ち代打通算111打点目で試合を決めた。
甲子園でのシーズンは残り1試合で、その試合で引退セレモニーを行うため、勝ってもヒーローインタビューの予定はなく、最後のお立ち台を桧山が射止めた。今季初。「正直、今年はないなと思っていたけど、最後を僕が締められてよかった。ここ数試合、ふがいないゲームをやって、自分も貢献できていなかったので、これからキチッとしてゲームをやってCSに向かっていきたい」。
2日の広島との直接対決で勝てば2位が確定する。甲子園でのクライマックスシリーズ(CS)を戦う権利を得るべく敵地に乗り込む。 (中山隆志)
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