四回には二盗にも成功した【拡大】
代打・今成の犠飛で4-3と勝ち越した直後の四回二死三塁の場面で打席に入ると初球をみごとに左前にはじき返し、追加点。西岡のパフォーマンスはこれで終わらない。「塁に出たらアウトになっても走ろうと思った」。次打者の初球から積極的に塁を狙い、今季11個目の盗塁に成功した。
「結果はエラーでしたけど、4度出塁した中で僕の中では1番価値がある。しっかり走ってよかった」
先頭で回ってきた三回、直球を打ち損じたが、二塁手がファンブル。エラーで出塁すると、鳥谷の同点2ランで生還した。一回には快足を飛ばし、二塁への内野安打。六回にも一死二塁から中前打で今季14度目の猛打賞をマークしたが、西岡はエラーでの出塁を喜んだ。
前日9月30日には甲子園で指名練習が行われたが、阪神入団後、初の休日返上でフリー打撃などを行った。「流れを変えたい、ということで来た」。チームは4連敗とどん底の状態だが、何かを変えたかった。
「きのう練習して、ヒットが出たといわれないように。休んだからヒットが出ないといわれないように。頑張ります」
2日はCSで対戦する広島との前哨戦。本番前に鯉を叩きつぶす。 (渡辺 洋次)
(紙面から)