中村福助「電車乗り込み」初体験

　歌舞伎俳優の中村福助（５２）、中村扇雀（５２）らが１日、「錦秋名古屋顔見世」（５〜２７日、名古屋・金山の日本特殊陶業市民会館）を盛り上げる「電車乗り込み」を行った。大阪の道頓堀川や名古屋の堀川などでの「船乗り込み」はあるが、電車に乗って公演をアピールするのは初めて。

　ほかに中村橋之助（４８）、坂東弥十郎（５７）らも参加。経営再建中で御園座会館を売却した御園座が今年から約３キロ離れた市民会館で上演。「電車でも便利な会場」をもっと知ってもらおうと企画した。福助ら９人は、貸し切りの名鉄電車の名鉄名古屋駅から金山駅までの１区間、約３分乗車。名古屋駅では乗降客に手を振り、金山駅前ではファンや買い物客ら約１０００人にあいさつして沸かせた。駅から市民会館までの約３００メートルはオープンカーでパレード。福助は「名古屋駅から市民会館までがこんなに近いとよく分かった。多くの人に見に来てほしい」と話した。