ユーミン、２年７カ月ぶりアルバム　「ＰＯＰ　ＣＬＡＳＳＩＣＯ」

　歌手松任谷由実（５９）のニューアルバム「ＰＯＰ　ＣＬＡＳＳＩＣＯ」が完成し、１１月２０日に発売されることが決まった。

　オリジナルアルバムとしては「Ｒｏａｄ　Ｓｈｏｗ」以来、２年７カ月ぶりとなるファン待望の作品。米ロサンゼルスでレコーディングを行い、「今だけを　きみだけを」や「Ｈｅｙ　ｇｉｒｌ！　近くても」「Ｅａｒｌｙ　Ｓｐｒｉｎｇｔｉｍｅ」など全１２曲を収録する予定だ。

　最近の松任谷はデビュー当時の代表曲「ひこうき雲」が、公開中のアニメ映画「風立ちぬ」の主題歌になって再ヒットした。今回のアルバムについて松任谷は「ひこうき雲がレクイエムだったとしたら、今回のアルバムはアンセム（賛歌）。生きることの賛歌がいっぱい詰まっているので、元気をいっぱい、得てもらえると確信しています」と話し、満を持しての作品に自信を見せている。

　オリジナルアルバムは今作で通算３７作目。前作から３年近い期間が空いたのは、一昨年は東京・帝劇での舞台公演、昨年はデビュー４０周年記念のベストアルバム制作などの影響からだという。

　「ＰＯＰ　ＣＬＡＳＳＩＣＯ」は、ブリティッシュロックやフレンチポップスなど、松任谷の音楽的ルーツとなった“クラシックサウンド”と、未来をも予見する最新の歌詞を融合させた、松任谷ならではのポップミュージックが満載されている。

　毎回話題を呼ぶジャケットは、今回はアートディレクターの森本千絵さん（３７）が手掛けた。２人はＮＨＫ・Ｅテレでの番組共演がきっかけで意気投合し、ジャケットでのコラボが実現した。アルバムタイトルのアルファベット１１文字の中にそれぞれの物語があり、その中で松任谷が海の女神など１２のキャラクターに変身。時空と現実を超えたユニークなアートに仕上がっている。

　また、アルバム発売日の１１月２０日からは、神奈川県・よこすか芸術劇場を皮切りにした、来年７月までの全国ツアーを展開する。