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【大リーグ】

ダルビッシュのメジャー2年目終戦 レンジャーズ敗れ、PS進出ならず

2013年10月2日 紙面から

◇レイズ5−2レンジャーズ

 【アーリントン(米テキサス州)大城和美】ダルビッシュ、終戦−。レンジャーズは9月30日(日本時間10月1日)、地元でのワイルドカード(WC)ゲームへの進出をかけたレイズ戦に2−5で敗れ、4年連続ポストシーズン(PS)進出はならなかった。ア・リーグはこの日でレギュラーシーズンの全日程を終了し、ダルビッシュ有投手(27)は今季277奪三振で奪三振王の自身初タイトルが確定した。これで両リーグのPS進出10チームが全て出そろった。PSは1日(同2日)、パイレーツとレッズのナ・リーグ地区シリーズ進出をかけた一発勝負、WCゲームで幕を開ける。

 ダルビッシュはベンチで声を張り上げ、最後まで味方を鼓舞し続けたが、メジャー2年目はPSに届く前に終戦となった。試合終了の瞬間は唇を強く結んで悔しさをにじませ、レイズがマウンド付近につくった歓喜の輪も目にすることなく、早々とベンチ裏に姿を消した。

 「うちも最後、すごくいい野球をしていた。野球なので、勝つ負けるはある。残念な気持ちはあるが、仕方ない」。背番号11は感情を押し殺した声で語った。

 13勝9敗、リーグ4位の防御率2・83、277奪三振で堂々の奪三振王。1995年ドジャース、2001年レッドソックスの野茂英雄以来となる日本人2人目の栄冠で、両リーグトップは野茂も成し遂げられなかった快挙だ。ダルビッシュは「三振はあまり興味がないが、何かで一番になるのはすごく良いこと。来年以降、これを励みに頑張っていきたい」と喜びを語った。

 とはいえ、消化不良の感は残った。開幕前は米メディアからこぞってサイ・ヤング賞の筆頭候補に推された。だが、4試合も0−1で敗れるなど援護に恵まれず、勝ち星が伸びない。6〜9月前半の17試合は自身5勝6敗、この間のチームは6勝11敗で、地元担当記者は「サイ・ヤング賞? ノーチャンス」と断言。米一部メディアからも「接戦で勝てないのは真のエースではない」と酷評された。それだけに、10月こそエースを証明したかったが、チームが一歩及ばなかった。

 

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