3連敗中の名古屋グランパスをさらなるショックが襲った。FWのジョシュア・ケネディ(31)と玉田圭司(33)が1日の全体練習をそろって回避した。それぞれ左足と腰に故障を抱えており、次節の湘南戦(5日・BMWス)の出場は微妙。場合によってはダブルエースを欠いたまま、連敗脱出に挑むことになる。
弱り目にたたり目だ。13位まで順位を落としたグランパスが大問題に直面した。オフをはさみ出直しを図るはずの1日の練習に、ケネディと玉田が欠けていた。2人とも室内で故障部位の治療に専念。グラウンドで体を動かすことすら避けた。
ケネディは左足裏の痛みを訴えているもよう。9月28日の川崎戦では決定機を外すなど精彩を欠き、ストイコビッチ監督を「時差ぼけが残っているのか」と嘆かせた。2日以降の全体練習復帰は不透明だ。
一方の玉田は以前から腰に痛みを抱えている。川崎戦で後半途中からピッチに立つと、翌29日の練習試合・FC刈谷戦にも出場。痛みが悪化した。玉田は「よくないね。ひどくなった。一日一日様子を見ながらになると思う」と腰の状態を説明。次戦の湘南戦については「わからない」と言葉を濁した。
3連敗中のグランパスは、3試合2得点とただでさえ攻撃力が落ちている。チームトップの10得点を挙げているケネディと2位の玉田(8得点)が同時に欠場となれば、影響は甚大。代役ツートップにはFW永井とFW矢野が有力だが、今季2人が奪った得点は矢野の1点だけだ。
矢野は「いつも通りしっかり準備して臨む。きれいな形のゴールじゃなくてもいい。結果を出したい」と意気込む。新コンビに期待をかけるのか。故障を抱えたダブルエースが強行出場するのか。いずれにしても簡単には連敗脱出できそうにない。 (木村尚公)
◆ダニルソン、復帰は仙台戦か
右ふくらはぎ肉離れでチームから離脱しているMFダニルソンの復帰は、19日の仙台戦までずれ込みそうだ。練習では8割程度のスピードで走るまでに回復したが、ダニルソンは「100%痛みがない状態で戻りたい。全体練習に戻るのは来週ぐらい」と慎重。次戦の湘南戦も欠場が濃厚だ。
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