UPDATE 1-米メルク 、25億ドルの合理化策発表 8500人削減へ

2013年 10月 2日 01:31 JST
 
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[1日 ロイター] - 米医薬品大手メルク は1日、2015年末までに年間の営業費用を25億ドル削減し、全世界の従業員数の約10%にあたる8500人の人員削減を実施する合理化計画を発表した。

合理化による費用節減のうち10億ドル分をマーケティングや研究開発(R&D)費用などの削減を通して2014年末までに実現する。

発表を受け、1日午前の取引で株価は2%超上昇した。

メルクは、費用節減に向け、規制当局の承認を得られる可能性が高く、多額の売り上げが見込まれる製品に的を絞る方針を打ち出した。後期臨床試験の段階にあるものも含め、こうした見込みが低い製品の一部については開発を断念、その他は他社にライセンスを供与するなどして合理化を図る。

8500人の人員削減は、これまでに発表済みの7500人とは別の追加削減となる。

合理化に伴い、メルクは第3・四半期を中心に今年9億─10億ドルの費用を計上する。ただ、2013年の通期1株利益は特別項目を除いたベースで3.45─3.55ドルを確保できる見通しとした。前年の1株利益は3.82ドルだった。

メルクはここ数年、開発製品の多くが規制当局の承認を得られず、製品化の遅延に悩まされていた。また、主力の糖尿病治療薬「ジャヌビア」の売り上げの伸びが著しく鈍化していることにアナリストから懸念の声が出ている。

メルクのケネス・フレイザー最高経営責任者(CEO)は記者発表で、「きょうの発表は、当社が短期的に業績を改善する一方で、患者や顧客、株主のために価値を生み出すよう長期的な視点で投資することにコミットしていることをあらためて裏付けるものだ」と述べた。

 
 
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米株反発、閉鎖は短期との見方

議会で暫定予算が成立せず、一部政府機関が閉鎖に追い込まれたが、米市場は閉鎖が短期間にとどまるとみているもようだ。
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*統計に基づく世論調査ではありません。