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【茨城】筑波大 開学40周年 永田学長「未来へ教育・研究革新」
筑波大学(つくば市)は一日、開学から四十周年を迎えた。同大の大学会館講堂で教職員や関係者ら約七百五十人が出席し、開学四十周年と、前身時代を含めて創立百一周年を祝う記念式典が開かれた。五輪メダリストやノーベル賞受賞者によるトークイベントもあり、在学生や卒業生のさらなる活躍に期待が寄せられた。 (松尾博史) 筑波大は一八七二年、東京に「師範学校」の名称で設立された。東京高等師範学校、東京教育大などを経て筑波研究学園都市の建設に伴い移転し、一九七三年十月に筑波大として新たなスタートを切った。現在、人文・社会・自然科学から医学、体育、芸術まで学べる九つの学群(学部)があり、学生・大学院生は約一万六千四百人。身体に障害のある人の動作を支援する「ロボットスーツHAL」開発や、藻類を利用した新エネルギー、睡眠の研究などが世界的に注目されている。 永田恭介学長は式辞で「既存の学問分野の枠を超えて、時代の要請や社会のニーズに柔軟に対応してきたと自負している。グローバル人材を育成することを使命として、未来に向けた教育・研究の革新を進める」と決意を語った。 式後には、東京教育大や筑波大の卒業生であり、筑波大の教員などを務める五輪メダリスト、加藤沢男(体操)、本間三和子(シンクロナイズドスイミング)、山口香(柔道)の三氏によるトークショーが開かれた。 山口氏は「筑波大のスポーツ選手らが活躍することで(卒業生らの気持ちが)一つにまとまることができる」と期待した。本間氏は二〇二〇年の東京五輪・パラリンピックに触れて「筑波大のスポーツ分野の研究を生かすことで、指導者の養成や競技力向上への貢献ができる」とアピールした。 ともにノーベル物理学賞の受賞者である元筑波大学長の江崎玲於奈氏、高エネルギー加速器研究機構(つくば市)特別栄誉教授の小林誠氏の対談イベントも開かれた。 小林氏は「筑波研究学園都市は新しい研究分野に積極的に取り組む必要がある。筑波大は総合大学として先頭に立ってほしい」とエールを送った。 PR情報
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