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- 2013年09月15日 10:30
屋台のラーメン屋では消費税を支払わないでいいという錯覚
明日は敬老の日。でも、本日、お祝いの行事があっているところもあります。だって、そもそも敬老の日は9月15日であったからでもあり、本日が日曜日で都合がいい人もいるからでしょう。高齢者の皆様に、改めてお祝いと感謝のことばを述べたいと思います。
おめでとうございます。そして、先輩の皆様方のこれまでのご尽力に感謝したいと思います。
「感謝するなら、金をくれ!」
どこかで聞いたようなセリフ!
でも、そんなにお金持ちではないので、お金を上げる訳にはいきませんが、でも、ラーメン程度なら御馳走してあげてもいいですよ、なんちゃって。
「ラーメンより高級中華がいいのだけど‥」
博多と言えば、ラーメンでしょ! そう、ラーメンに決まり! しかし、おじいちゃんは、消費税増税に反対なんだよね。だから、消費税のかからないラーメンをご馳走しようと思うけど‥
「だったら、OK。消費税を支払う必要のない屋台のラーメン屋に行こう」
てなことになって、1杯○○円のラーメンをめいめいが食べて、そして、料金を支払ったのですが‥
ここで問題です。ここの屋台の大将は大変にきっぷがよく、その上税金が嫌い。自分が嫌いな消費税を、ラーメンの価格に上乗せするなんて絶対しないといつも断言している人なのです。
では、この屋台を利用したお客は、一切消費税を支払わなくても済むのでしょうか?
さあ、如何でしょうか?
答えは、ノー。残念ながら十中八九、消費税を支払わされているのです。全部とは言わないまでも多分本来支払うべき消費税の半分程度はどうしても支払わされるのです。
何故か? ラーメン屋の大将がこっそりと価格に上乗せしたからか?
いいえ、ラーメン屋の大将にはその気は全くありません。そして、大将は、一切消費税はとっていないと思っているかもしれない。
どういうことなのでしょうか?
先ず、消費税が存在しない状態から考えてみることにしましょう。
屋台のラーメン屋さんが材料費などに300円を投じて、そして、ラーメンを1杯600円で売っていたとします。そうすると、ラーメン屋さんは、1杯売り上げるごとに300円の儲けになります。
では、次に5%の消費税が課せられたとしましょう。
普通であればラーメンの価格は630円になるでしょう。しかし、その屋台のラーメン屋さんは、売り上げが少ないために、消費税を国に納めることを免除されています。一方で、材料などの仕入れに、今度は300円ではなく消費税込みで315円を投じています。そして、それを基に300円の利益を出そうとすれば、ラーメンの価格は1杯615円になる訳です。
もし、貴方が食べたラーメンの値段が仮に615円であったとすれば、幾らその屋台のラーメン屋の大将が消費税はもらっていないと言い張っても、貴方は麺やスープの材料などに掛かった消費税についてまで支払いを免れるものではないのです。
では、何についての消費税を支払わなくて済んだのか?
この屋台のラーメン屋さんは、300円の材料で600円のラーメンを作っている訳ですから、ラーメン1杯を作る毎に300円の付加価値を創造していることになるのですが‥その300円の付加価値に対する消費税分だけ、支払わなくて済んだだけのことなのです。
では、もう一問、問題です。
ある屋台のラーメン屋さんが、消費税がかかる前の段階でラーメンを1杯600円で売っていたとして‥そして、5%の消費税が課せられることになったとしましょう。ただ、その屋台のラーメン屋さんの場合にはも年間の売り上げが1000万円には遠く及ばないために、消費税を国に納める必要はないと知ることになりました。
そこで、このラーメン屋さんが、消費税を国に納める必要がないのなら、ラーメンの値段は今までどおり600円に据え置こうと考えたとします。このラーメン屋さんの行動は合理的なものなのでしょうか?
恐らくこのラーメン屋さんは、計算が苦手なのでしょうね。私は、そんなラーメン屋さんが大好きです。
しかし‥今までどおり600円で売っていたのでは、儲けが少なくなってしまうのです。
どうしてかお分かりになりますか?
それは、幾ら5%分の消費税をこのラーメン屋さんが国に納める必要はないと言っても、消費財が課せられた結果、材料を仕入れる際に15円多く支払っているので、ラーメンを一杯600円で売り続ければ、儲けは285円に減ってしまうからなのです。
でも、そうやって計算が苦手でも‥というよりも、計算を間違え、しかし、相変わらず美味しいラーメンを作り続けるのならば、むしろ客足が増え‥1杯当たりの儲けは減ったにしても、全体では儲けが増大することもあるのです。
お分かりになったでしょうか?
「わかったけど‥もうけーろー」
敬老の日だから?
おめでとうございます。そして、先輩の皆様方のこれまでのご尽力に感謝したいと思います。
「感謝するなら、金をくれ!」
どこかで聞いたようなセリフ!
でも、そんなにお金持ちではないので、お金を上げる訳にはいきませんが、でも、ラーメン程度なら御馳走してあげてもいいですよ、なんちゃって。
「ラーメンより高級中華がいいのだけど‥」
博多と言えば、ラーメンでしょ! そう、ラーメンに決まり! しかし、おじいちゃんは、消費税増税に反対なんだよね。だから、消費税のかからないラーメンをご馳走しようと思うけど‥
「だったら、OK。消費税を支払う必要のない屋台のラーメン屋に行こう」
てなことになって、1杯○○円のラーメンをめいめいが食べて、そして、料金を支払ったのですが‥
ここで問題です。ここの屋台の大将は大変にきっぷがよく、その上税金が嫌い。自分が嫌いな消費税を、ラーメンの価格に上乗せするなんて絶対しないといつも断言している人なのです。
では、この屋台を利用したお客は、一切消費税を支払わなくても済むのでしょうか?
さあ、如何でしょうか?
答えは、ノー。残念ながら十中八九、消費税を支払わされているのです。全部とは言わないまでも多分本来支払うべき消費税の半分程度はどうしても支払わされるのです。
何故か? ラーメン屋の大将がこっそりと価格に上乗せしたからか?
いいえ、ラーメン屋の大将にはその気は全くありません。そして、大将は、一切消費税はとっていないと思っているかもしれない。
どういうことなのでしょうか?
先ず、消費税が存在しない状態から考えてみることにしましょう。
屋台のラーメン屋さんが材料費などに300円を投じて、そして、ラーメンを1杯600円で売っていたとします。そうすると、ラーメン屋さんは、1杯売り上げるごとに300円の儲けになります。
では、次に5%の消費税が課せられたとしましょう。
普通であればラーメンの価格は630円になるでしょう。しかし、その屋台のラーメン屋さんは、売り上げが少ないために、消費税を国に納めることを免除されています。一方で、材料などの仕入れに、今度は300円ではなく消費税込みで315円を投じています。そして、それを基に300円の利益を出そうとすれば、ラーメンの価格は1杯615円になる訳です。
もし、貴方が食べたラーメンの値段が仮に615円であったとすれば、幾らその屋台のラーメン屋の大将が消費税はもらっていないと言い張っても、貴方は麺やスープの材料などに掛かった消費税についてまで支払いを免れるものではないのです。
では、何についての消費税を支払わなくて済んだのか?
この屋台のラーメン屋さんは、300円の材料で600円のラーメンを作っている訳ですから、ラーメン1杯を作る毎に300円の付加価値を創造していることになるのですが‥その300円の付加価値に対する消費税分だけ、支払わなくて済んだだけのことなのです。
では、もう一問、問題です。
ある屋台のラーメン屋さんが、消費税がかかる前の段階でラーメンを1杯600円で売っていたとして‥そして、5%の消費税が課せられることになったとしましょう。ただ、その屋台のラーメン屋さんの場合にはも年間の売り上げが1000万円には遠く及ばないために、消費税を国に納める必要はないと知ることになりました。
そこで、このラーメン屋さんが、消費税を国に納める必要がないのなら、ラーメンの値段は今までどおり600円に据え置こうと考えたとします。このラーメン屋さんの行動は合理的なものなのでしょうか?
恐らくこのラーメン屋さんは、計算が苦手なのでしょうね。私は、そんなラーメン屋さんが大好きです。
しかし‥今までどおり600円で売っていたのでは、儲けが少なくなってしまうのです。
どうしてかお分かりになりますか?
それは、幾ら5%分の消費税をこのラーメン屋さんが国に納める必要はないと言っても、消費財が課せられた結果、材料を仕入れる際に15円多く支払っているので、ラーメンを一杯600円で売り続ければ、儲けは285円に減ってしまうからなのです。
でも、そうやって計算が苦手でも‥というよりも、計算を間違え、しかし、相変わらず美味しいラーメンを作り続けるのならば、むしろ客足が増え‥1杯当たりの儲けは減ったにしても、全体では儲けが増大することもあるのです。
お分かりになったでしょうか?
「わかったけど‥もうけーろー」
敬老の日だから?
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