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イタリア、政局不安による2014年予算案成立遅延の回避を=DBRS幹部

2013年 10月 1日 22:46 JST
 
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[ミラノ 1日 ロイター] - 格付け会社ドミニオン・ボンド・レーティング・サービシズ(DBRS)幹部は1日、イタリアについて、2014年予算案の成立が政局不安により遅延することがあってはならないとの見方を示した。

DBRSのソブリン格付けグループのシニアバイスプレジデント、ジャコモ・バリソン氏は、ロイターが送付した質問に対し書面で回答を寄せ、「イタリア議会がタイムリーに2014年予算案を承認することを期待している。同予算案の内容は、われわれが分析作業を行うにあたり、注目する主要な項目の1つとなる」と述べた。

そのうえで、公的債務の増加、マクロ経済的なぜい弱性、政局混迷による構造・制度改革の停滞などの要因により、イタリアの景気回復がさらに遅延する可能性があることを懸念していると述べた。

同氏は、DBRSはイタリア格付けに政治リスクをすでに織り込んでいるとしている。

ただ、2013年にGDP比率にして2.4%の基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字達成は安定的との見方を示した。

DBRSは主要格付け会社4社のなかで唯一、イタリアの「A」格付けを維持。欧州中央銀行(ECB)は資金供給オペの担保として国債を受け入れる際、4社の主要格付け会社の格付けを目安として利用しているため、DBRSがイタリアの格付けを引き下げれば、同国の銀行の借り入れコストが上昇する恐れがある。

 
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