ユーロ圏:8月失業率12%、過去最悪から改善-景気回復の兆候
10月1日(ブルームバーグ):ユーロ圏の8月の失業率 は事前予想を下回り、過去最悪から改善した。域内景気が勢いを増しつつある状況が示された。
欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)の1日発表によると、7月のユーロ圏失業率 は12%と、過去最悪に並んでいた速報値の12.1%から修正された。8月も12%にとどまった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト30人の調査中央値では同月は12.1%が見込まれていた。若年層の失業率は23.7%に低下。6、7月は23.8%だった。
ユーロ圏は4-6月(第2四半期)に過去最長のリセッション(景気後退)を脱しており、9月の景況感は5カ月連続で改善。別のアナリスト調査によれば、域内失業率は年内に12.3%でピークに達すると見込まれている。
HSBCの欧州担当チーフエコノミスト、ジャネット・ヘンリー氏(ロンドン在勤)は「スペインなど、欧州の周辺国で安定化の兆しがやや出ている」と指摘した上で、「ユーロ圏の失業率が危機以前の水準付近まで下がるには長い時間がかかるだろう」と付け加えた。
原題:Euro-Area Jobless Rate Unexpectedly Declines as RecoveryBuilds(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:フランクフルト Stefan Riecher sriecher@bloomberg.net
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更新日時: 2013/10/01 18:56 JSTニュース一覧
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