8月の豪小売売上高は0.4%増、予想上回る-百貨店の回復で
10月1日(ブルームバーグ):オーストラリアの8月の小売売上高の伸びはエコノミスト予想を上回った。政策金利の引き下げが消費を後押しする中、百貨店の売り上げの回復が寄与した。
豪統計局が1日発表した8月の小売売上高 は219億豪ドル(約2兆140億円)と前月比0.4%増。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト22人の予想中央値は0.3%増だった。7月は0.1%増。
オーストラリア準備銀行(中央銀行)は2011年11月から今年8月までの間に政策金利を計2.25ポイント引き下げた。トレーダーの間では、豪中銀がこの日の政策決定会合で利下げを決定する可能性はほとんどないとの見方が織り込まれている。民間統計によると、消費者信頼感は9月に4.7%上昇したほか、豪主要8都市の住宅価格は7-9月に3.7%上昇した。
ムーディーズ・アナリティクスのエコノミスト、カトリナ・エル氏(シドニー在勤)は統計発表前に「家計における将来の経済状況に対する自信が高まっており、それが財布のひもを緩める要因となった」と指摘。「住宅は通常、家計最大の資産であるため、住宅市場の活況も裁量支出の押し上げ要因となった」と述べた。
小売売上高の内訳をみると、百貨店が6.4%増。前月は7.9%減だった。カフェやレストランは0.4%増。家庭用品は0.6%減だった。
豪ドルはシドニー時間午前11時34分(日本時間同10時34分)現在、1豪ドル=0.9332米ドル。統計発表前は0.9321米ドルだった。
原題:Australian Retail Sales Increase in August on DepartmentStores(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:シドニー Michael Heath mheath1@bloomberg.net
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更新日時: 2013/10/01 11:59 JST