放火事件 歯科医師認める10月01日 12時06分
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ことし4月、粕屋町の老人ホームの事務室の一部が焼けた火事で、放火などの罪に問われている歯科医師の男の裁判が始まり、医師は、「間違いありません」と述べて、起訴された内容を認めました。
福岡市早良区の歯科医師、立石隆二被告(54)は、ことし4月、粕屋町にある老人ホーム、「粕屋の杜」にガソリンの入ったペットボトルを投げ入れて火をつけたとして、放火と火炎びん処罰法違反の罪に問われています。
この火事では、1階の事務室の一部が燃え、入所者14人と当直の女性職員が、煙を吸い込むなどして病院に運ばれました。
福岡地方裁判所で開かれた裁判員裁判で、歯科医師は、「間違いありません」と述べ、起訴された内容を認めました。
その後、検察側は、犯行の動機について、「被告は、元不倫相手に嫌がらせをする目的で、勤務先の老人ホームへの放火を決意した」と指摘しました。
その上で、「発覚を防ぐため、車のナンバーを偽造した上で変装して現場に行き、持っていた金づちで事務室の窓をたたき割って火炎びんを投げ入れた」と犯行の状況を説明しました。
一方、弁護側は、被告は反省していて、老人ホームとの間で示談が成立していることを考慮して、刑を決めてほしいと求めました。