東スポWeb 9月12日(木)12時25分配信
2020年の東京五輪開催決定にテレビ界で珍現象が起きている。各局ともに“和製フェルプス”と呼ばれている萩野公介(19=東洋大)を囲い込もうと躍起になっているのだ。しかも、面白いのはその手段。どの局も国民的アイドルグループAKB48と番組で共演させようと考えている。それは萩野がAKBの正真正銘“ガチオタ(本気のオタク)”だからだというのだが、果たして抜け出すのは――。
在京キー局のあるテレビ局関係者が明かす。
「東京五輪で“大スター”になっている可能性が高い選手といえば、萩野選手でしょう。2016年のリオ五輪でも多数のメダル獲得が期待されていますし、オリンピック前には萩野選手の特集番組を放送することになるはずです」
実際にこの関係者の局では、すでにリオ五輪、東京五輪を見据えて、上層部から「萩野選手との関係をしっかり構築しておけ」とハッパをかけられているという。「そんな萩野選手との人脈作りの切り札が『AKB48』なんです」(同)
だが、テレビ局の考えることは、どこも大差ないようだ。別の局でもリオ五輪、東京五輪の間で、萩野が出演可能なスポーツバラエティー番組などに「必ずAKB48メンバーをブッキングすることを決めた」(別の局の関係者)という。
なぜテレビ局が同じことをやろうとしているのか? それは、萩野の並々ならぬAKB48への“ガチオタ(本気のオタク)ぶり”が関係しているのは間違いなさそうだ。
「萩野は(AKB48の)大島優子(24)を好きになって、AKBファンになったみたい。高校時代から握手会に足を運んでいたほどで、去年は『握手会やライブのチケットが手に入ったら練習を休んでも行く!』と豪語。本当に五輪代表合宿を抜け出して、AKB48劇場に大島を見に行ったり、選抜総選挙は日本武道館まで見に行って、コーチ陣を絶句させていました(苦笑い)」(制作会社のスタッフ)
萩野は大島ら正規メンバーだけではなく、AKB48ならば研究生メンバーの名前までも完璧に暗記。最近では“次世代エース候補”SKE48の松井珠理奈(16)が大のお気に入りだという。
大事な時期に何をしているのか?と疑問に思うかもしれないが、萩野は「アイドルの激しい戦いは真剣そのもので、そんな姿を見ていると感動するんです。メダルを取って有名になれば、AKBに会えるかもしれないっていうのは泳ぐエネルギーになってます」とモチベーションに転換。事実、7月の世界水泳で男子400メートル自由形、同200メートル個人メドレーで銀メダルを獲得した。
実は、萩野の“AKB愛”に、いち早く目を付けたのはTBSだった。
すでに先月末に放送した「炎の体育会TV」で、SKEの松井が世界での活躍の労をねぎらうため、萩野に手料理をふるまうというサプライズ企画を実行。松井から「あ〜ん」と食べさせてもらった萩野はデレデレで、番組担当者らに「ありがとうございます! TBSさんに付いていきます!」と恩義を感じまくっているという。
こんな萩野の姿を他局もキャッチしたから、争奪戦は激化の一途だ。今や「萩野攻略のために、AKB48と共演させよう!」が合言葉のようだ。
萩野がAKB48・チームKの永尾まりや(19)がルックス的に一番のお気に入りという極秘情報をキャッチした某局は「番組共演はもちろん、収録後の打ち上げも企画して、そこで意外なエピソードを聞ければ、今後のネタにもなりますからね」(関係者)。さらに、別の在京テレビ局関係者は「リオ五輪が行われる3年後には推しメンの大島さんはAKBを卒業している可能性が高い。将来的には萩野選手と元AKBメンバーがゴールインすることだって考えられる。最初のきっかけがウチの局での番組共演だったら最高ですよね。なれ初めなどの特集番組を作れるかもしれないし、高視聴率を稼ぐことは間違いないでしょうからね」。
今後、競泳界の新エース萩野とAKB48の共演番組が乱立することになりそうだ。
最終更新:9月12日(木)12時28分