東スポWeb 9月26日(木)11時21分配信
「ファッションセンターしまむら」の店員に土下座させた画像と店員の実名をツイッターに投稿した主婦とみられる人物に対して、批判が殺到している。
精一杯の謝罪を不特定多数の世界中の人が閲覧できるインターネットにさらした行為が非難を受けているのだ。一方で、店側にどのような過失があろうと、土下座させたことへの疑問の声や、土下座した店員への疑問の声も上がっている。
法曹関係者は「土下座の強要は、強要、威力業務妨害、名誉毀損いずれにも該当します。ただ、従業員の一存で会社に無断で土下座して写真まで撮られたとなれば、服務規定違反等によって会社の名誉を毀損したことになるので、土下座した従業員に損害賠償請求をすることも可能です。被害者側(しまむら)の出方次第です」と指摘する。
場合によっては、土下座させた客には刑事、土下座した社員には民事で責任を追及することが可能だという。
「ただ、商品トラブルで騒ぐ顧客をケアする警備員の配置や、土下座店員の上司のケア等、店舗の人材配置や管理に問題があったことも争われそうです。クレームにおびえて土下座する店員を生んだしまむらの社内教育が問題になりそうです。『できないことをやれというのは強要です』『店頭で大声を上げるのは、他のお客様に迷惑です』などと毅然とする部分も必要でしょう」(同)
ドラマ「半沢直樹」ばりに土下座させるなんてことは、現実にはそうそうないが、過去に量販店や役所の担当者に土下座させたことがあるクレーマー男性はこう明かす。
「クレーマーが店員や店長を土下座させて謝罪文を書かせるなんていうような手口は昔からあります。店から威力業務妨害などで通報される前に、自らを『店にだまされた』として詐欺被害者ぶって先に110番通報しておくんです」
土下座店員騒動はまだまだ波紋を広げそうだ。
最終更新:9月26日(木)11時39分