武雄市図書館:来館51万人突破…CCC指定管理者で半年
毎日新聞 2013年10月01日 19時22分(最終更新 10月01日 20時09分)
佐賀県の武雄市図書館は1日、レンタル大手TSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が指定管理者となって半年間(4〜9月)の利用実績を発表した。来館者数は当初の年間目標(50万人)を突破し51万9039人を達成。樋渡啓祐市長は記者会見で「素直に喜びたいが、来館者増で施設は限界に来ている」と、本館近くに別館・分館を建設する方針を示した。
来館者数は前年度の3.6倍で、図書貸し出し数も同1.8倍の約30万冊。樋渡市長は「来館者アンケートで指摘された問題点に素早く対応するなど、市とCCCの努力の積み重ねが利用者に支持された」と評価した。
別館・分館の建設方針を打ち出したのは、アンケートで館内の座席と駐車場不足に不満が集中したため。市民の意見を聞いて、児童図書館にするなど本館との機能分化を図るという。
また、樋渡市長は、今年度のグッドデザイン賞(公益財団法人日本デザイン振興会主催)に同図書館が選ばれたことも明らかにし、「官民連携で図書館の楽しさを追求していると評価されている点が特にうれしい」と述べた。【渡部正隆】