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踏切で高齢者助けようとした女性死亡
10月1日 14時27分

踏切で高齢者助けようとした女性死亡
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1日昼前、横浜市のJR横浜線の踏切で、動けなくなっていた高齢者の男性を助けようとした40歳の女性が電車にはねられ、死亡しました。
男性もけがをして病院で手当てを受けています。

1日午前11時半ごろ、横浜市緑区のJR横浜線の川和踏切で「踏切で動けなくなっていた高齢者を助けようとした女性が電車にはねられた」と近くにいた人から警察に通報がありました。
警察と消防が現場に駆けつけたところ、近くに住む会社員の村田奈津恵さん(40)が、踏切内で倒れていて、その場で死亡が確認されました。
また、踏切内にいた緑区に住む74歳の男性も鎖骨を折るなどの大けがをして病院で手当てを受けています。
電車の乗客およそ600人にけがはありませんでした。
現場は、警報器と遮断機がある踏切で、事故を目撃した男性は、「踏切の手前で止まっていた車の中にいた女性が、高齢者が線路の上で倒れているのを見つけ、『ひかれちゃう、助けなきゃ』と言いながら、車を降りて助けに行った。私は非常ボタンを押したが間に合わなかった」と話していました。
警察は事故の詳しい状況を調べています。
この事故で、JR横浜線は、東神奈川駅と八王子駅の間の全線で1時間余りにわたって運転を見合わせました。

「父の制止振り切り踏切に入ったと聞いた」

亡くなった村田奈津恵さんの知り合いの男性によりますと、村田さんは父親が経営する不動産会社に勤めていたということです。
仕事でつきあいがあったというこの男性は、「村田さんは、おしとやかで人がよさそうな女性という印象でした。当時、車に一緒に乗っていたお父さんの制止を振り切って、男性を助けるために踏切に入ったと聞きました。きゃしゃな人だったので、男性を助けようとした行動はすごいことだと思います。亡くなったと聞き本当に悲しいです」と話していました。

「私の制止振り切り助手席から飛び出した」

亡くなった村田奈津恵さんの父親の惠弘さん(67)は、「私が運転して娘と一緒に車に乗っていたら、前を歩いていた男性が、いきなり踏切の中でうずくまったので、娘が『助けなきゃ』と言って、私の制止を振り切って助手席から飛び出していった。
娘は男性を少し動かせたようなので、男性は助かったと思う。
娘は亡くなってしまったが、男性は助かった。
優しい娘だった」と話していました。

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