小説

第四話

第四話 白き魔導師のSの出会い/猫の遊び相手

前回までのあらすじ
MAGMAのメモリを手にした男はメモリの力を使い工場現場を襲った
見事メモリをブレイクする事に成功するがその裏で密かに動く者の刃が襲う
撃退する事に成功するが…奴らはまた…この世界を狙って居るだろう、闘え仮面ライダー、罪を持つ者の罪を断つ為に!


場所 フェイト宅 マンション

翔&フィリップ&フェイト&アルフside

あのメモリ事件から一日が経った、フェイトもアルフも何故あの蒼い怪人ナスカがWを襲った事に疑問を感じていた、そして翔は意を決して翔達の闘う理由を話す事にした


「そうだな、何処から話すべきか…」

腕組みをし考える

フィリップ
『取りあえず、先ず奴らが何者なのかを話すべきだろうね』

フィリップはそう言って透明のボードを出し翔達とミュージアムの構図を作り始め、ミュージアムは全次元世界征服を狙っており、自分達はミュージアムの計画を潰す為、様々な次元世界を守る為、仮面ライダーとして闘ってる事を説明する

フェイト
「それじゃ質問して良いかな?何であの怪人はこの世界に?」

第一の質問はフェイトからだ


「ああ、奴らの目的はこの世界の人間にマジックメモリを渡しその性能を見る為だ、だがそのメモリを多様し続ければ生命力を奪われ、やがて死に至る」

帽子を下げ声が低くなる

アルフ
「ちょ、ちょっと待って?それじゃそれを使用した、翔やその蒼い奴だって死ぬって事かい?」

突然声を上げその疑問に問い掛ける

フィリップ
『いや、翔と彼は死ぬ事は無い…何故なら身体にリンカーコアを宿してるからね、そもそもマジックメモリを使用する条件は身体のリンカーコアとリンクしその力を極限に上げるんだ、でも翔はちょっと特殊でね…』

自分の相棒の秘密をしってるがそこで若干口ごもる

フェイト
「え?特殊って?」


「ああ、俺の身体の中に有るリンカーコアは二つ有るんだ、その二つを使う時に変身し…互いに繋がり力を供給し合ってるんだ…それが俺の特殊な力なんだ」

翔は自らその秘密を明かした

フェイト&アルフ
「「ふ、二つのリンカーコア!?」」

驚きの表情を浮かべ声を上げる、普通の魔導師は一人一個が当然なのであるのがそれが二つ有る人間は聞いた事は無い


「まぁ驚くのは無理ねぇよな?俺もそれを知った時は心底驚いたその…所為で色々有ったからな」

少し上を見上げて呟く

フェイト
「そうなんだ、だから私よりもランクが高いんだ…」

そこで一旦帽子を被り直し今後の事を口にする


「それよりも、これからどうするか…奴らがこの世界狙って来た以上俺達は闘う、でもフェイト達を巻きこんじまう…だから俺達は…」

ソファーから立ち上がろうとするが、二人は手を伸ばしがっしと左右の腕を掴んだ


「フェイト?アルフ?」

二人の顔を見るが若干怒った表情で翔の顔を見上げる

フェイト
「ダメ、出て行った後どうするの?翔達は元の場所に帰れないでしょ?」

それに続いてアルフが

アルフ
「そうだって、それにアタシ達の邪魔になるからとか思ってるんでしょ?怪人を倒す事は出来ないけど、足止めする位なら出来るよ?」

二人は真剣に翔の目を見てその真っ直ぐな視線を逸らす事が出来なかった

フィリップ
『やれやれ、どうやら翔のハーフボイルドに引き寄せられってしまったね…どうする翔?彼女達は君を手伝いたいと言ってる、それにまだ依頼の最中だ君は途中でそれを放り出すのかい?』

少し意地悪な声を出し相棒に尋ねる


「はぁーたっくよ、お前達はジュエルシード集めるって言う役目が有るだろ?しかも殆ど知らない俺の為に手伝うって…馬鹿だ馬鹿野郎だ、だがそこまで言うなら仕方ねぇ…後で泣き事は聞かないぜ!」

ふっ切れ、表情は豊かな笑顔を浮かべた、だが…

フィリップ
『ちょっと待った翔…そこは「俺」ではなく「俺達」と…複数系で言うべきだ』

鋭くツッコミを入れる相棒に対し軽く笑った


「そうだな、じゃ改めて【俺達】と一緒に闘ってくれるか?」

また帽子を深く被り右手を伸ばす

フェイト&アルフ
「「勿論!」」

二人の声は重なり右手にお互いの両手を重ねる

そして暫くしジュエルシードの探査魔法にかかりフェイトの声が部屋に響く

フェイト
「見つけた、かなり魔力が高い…もしかして発動前…」

少し言葉が詰まる


「なら、ヤバいな場所はそんなに遠く無い、ハードボイルダーに乗って行けば直ぐだぜ!」

直ぐに行く事を決め大人に変身しフェイトと一緒にハードボイルダーに跨る、アルフは狼モードになって家の屋根を走っていた理由は三人乗りは無理だからだと…

だがこの時翔達は知らなかった…この世界に居る三人目の魔導師と出会う事になるとは、白き魔導師、高町 なのはと初めて出会う、彼女との出会いでこの事件は大きく変わるだろう

ハードボイルダーを走らせ時間はそれ程かからなかった、今大きな屋敷の手前に止めた


「反応が有ったのはこの中か、しかしデカイな一体何億稼げばこんな豪邸に住めるんだ?」

屋敷を見上げ素直に感想を口にする

フェイト
「そうだね…でも私達の目的は…」

待機時のバルッディッシュを握る


「そうだな、発動前に回収しないとヤバいからな」

前回の事を思い出しヘルメットを脱ぎ帽子に被り直す

アルフ
「じゃ、結界張っとくよ」

そう呟き結界を辺りに張り巡らせる

フィリップ
『ん?…魔力反応が徐々に上がってる?』

魔力の上がる気配を感じ辺りに緊張が走る


「マズイな…フィリップ、フェイト、アルフ行くぜ!」

翔の一言で全員の意思が一つになる

翔&フィリップ/フェイト
『「W・モード/バルディッシュ・セット・アップ!!!!」』

決められたキーワードをお互いに叫び、その叫び答える様にフィリップとバルディッシュは輝き
バルディッシュは武器形態に変形しフェイトは戦闘用のBJを装着、フィリップはリングの形状が消え赤いWドライバーになり翔の腹部に装着されベルトの様に巻き付きそれを中心にW専用の黒のライダースーツのBJを身に纏う

フィリップ
『メモリはどうする?』

一応準備に入るが…しかしどう言う状況か分からないので


「いや、どんな風に発動したか解らない、此処は状況を見てから決めようぜ」

今は状況確認が先だと思いメモリを出すのを後に控える

フェイト
「行こう、早く回収しないと」

バルディッシュを握り、その言葉を聞き全員壁を越え屋敷内に潜入する
平たく言えば不法侵入で有る、だがコレは世界を守るためだと内心自分で言い聞かせる翔で有った


「さてと、鬼が出るか?蛇が出るか?」

反応のポイントに近づきジュエルシードを使用した者の前まで近づく、だがそれは…

猫「にゃああああ!」

巨大な猫だった

翔&フィリップ&フェイト&アルフ
『「「「………」」」』

全員シリアスモードだったので、猫の姿を見て無言になってた、その沈黙を先にやぶったのは


「な、なんだ…あの巨大な猫は?アレってジュエルシードが願いを叶えたって事か?」

驚きの表情を浮かべ、猫(?)に指を指し声を上げる

フィリップ
『どうやら、その様だねしかも反応はあの猫の中だ』

周囲にジュエルシードの反応が無い事を確認し猫の体内に有る事を伝える


「な?マジかよ?しかも相手は動物だぜ、どう相手にするか」

腕を組み考え始める

フェイト
「じゃあ、此処は私が…」

フェイトがやるっと言う前にフィリップの声が上がる

フィリップ
『猫については既に検索済みだ、翔…此処はこのメモリで行こう』

その声に続き、翔の右手左手に銀と黄のメモリが握られる


「成程下手に刺激せずそしてあまり傷つけづ回収するにはコレが一番だな!」

相棒の考えに気付きメモリのスイッチを入れる
『LUNA/METAL』

翔&フィリップ
『【変身!】』

メモリを半回転させ右にLUNA、左にMETALのメモリを差し込みドライバーを倒す

『LUNA/METAL』
その音に応える様に鎧を装着され右には黄、左に銀の色が入る
黄と銀の闘士「幻影の闘士」の姿に変わる

アルフ
「それで、どうするんだい?」

普段と違うWの姿に首をかしげる

W/翔
『まぁ見ときな…おーい猫ちゃんこっち見ろこっち』

巨大猫に向けて声をかける


「にゃあ?」

その声を聞き振り向く巨大猫

W/フィリップ
『翔、解ってるね?』

W/翔
『ああ、コイツの出番だな』

背中に有るメタルシャフトを握り構える

フェイト
「どうするんだろ?」

Wの行動に思考を巡るがその時シャフトの先端がグニャグニャ動く

W/翔
『コレがなんだか解るか?』

仮面の下で笑みを浮かべる


「にゃあ♪」

猫は嬉しそうにWの方に近づく、フィリップの立てた作戦は好きなモノで釣るっと言う作戦だ
元々が猫ならその本能に逆らえないハズだ

アルフ
「攻撃以外に使えたんだアレ…」

Wの行動に少し呆気を取られるが作戦自体悪くない、恐らく疲れさせその時ジュエルシードを回収すると言う事に気づく

フェイト
「でも、翔達に似合わない作戦だね」

同じように視線を送り苦笑を浮かべる


「にゃあ、にゃあ♪」

シャフトを猫じゃらしだと思いWの後を追う巨大猫

W/翔/内心
『[良し作戦通りだぜ、でもハードボイルドじゃねぇよな…コレ]』

内心ツッコミを入れ、後ろに下がり猫を誘導する…その時

???
「何?あの猫!?」

栗色のツインテールの女の子が叫ぶ、その女の子以前翔がチンピラから助けた女の子だ

W/翔
『あの子は?オイあぶねぇぞ…此処から早く離れろ!!』

少女に危険が及ぶと感じ叫ぶWだが

???
「ふぇ?何あの仮面の人?ユーノ君知ってる?」

自分の肩に居るフェレットに尋ねる

ユーノ
「いや、あんな魔導師は今まで見た事無いよ…管理局の魔導師でもないし」

少女の問いに答え始めるフェレット

W/翔
『な、何ぃ!フェレットが喋った!』

突如喋り出すフェレットに驚く翔

W/フィリップ
『非常に興味深い、どうやって喋って居るんだろう?』

フィリップは興味を示しフェレットを見る、だが今はそんな場合では無い

???
「いけないこんな事してる場合じゃない、私も手伝います!」

赤の宝石を取り出し少女は有り得ないワードを口に呟く

???
「レイジングハート・セット・アップ!」

少女の声に答えるように赤い宝石は輝きやがって白のBJを装着され赤い宝石は杖の形状に変化する

W/翔
『な!?魔導師だって?じゃあ、あの子が!』

少女の変わり様に驚きを隠せなかった

なのは
「私は高町なのはって言います、貴方は?」

Wの前に立ち自己紹介をする

W/翔
『ああ、俺達は…』

それを呟く瞬間フェイトのバルディッシュが間を切るように入る

W/翔
『あっぶねぇな、一体どうしたんだよ?』

突然のフェイトの行動に驚くW

フェイト
「ダメだよ…この子ジュエルシード狙ってるだから渡せない!」

バルディッシュを強く握りなのはと言う少女に向ける

なのは
「ふぇ?貴女も集めてるの?」

フェイトのジュエルシードの言葉に気づく

フェイト
「此処は私が…だからあっちはお願い」

フェイトはなのはと言う少女に闘いを挑もうとする、フェイトに取ってそれ程重要な事だろう、そして自分の依頼人の依頼は全うするのが探偵の仕事、今回は仕事を優先する

W/翔
『解った、ただし程々にしとけよ!』

巨大猫の方に身体を向ける

なのは
「何で貴女はジュエルシードを集めるの?」

疑問に感じ尋ねる、だがフェイトの回答は

フェイト
「答える、理由は無い!邪魔するなら倒す!」

バルディッシュとレイジングハートが激しくぶつかる

一方その頃獣同士は

ユーノ
「なのはが危ない!」

駆けだすフェレットだが…

アルフ
「フェイトの邪魔させないよ!」

狼モードのアルフが立ち塞がり此方も闘が始まる

W/フィリップ
『翔、どうやら猫の方も大分疲れて来たね』

猫の状態を見て呟く

W/翔
『だが、あまり傷つけたくない、となると…』

シャフトを背中に戻しWドライバーを戻しMETALメモリを抜き、両手から新たな青いメモリとCYCLONEのメモリが転送され、スイッチを入れる
『CYCLONE/TRIGGER』
メモリを半回転させ左スロットに差し込みドライバーを倒す
『CYCLONE/TRIGGER』
左右の腕を上げ黄から緑と銀から青の鎧に変わりに左の胸の部分から銃が現れ、右手でそれを掴む
TRIGGERメモリ専用武器「トリガー・マグナム」を握った
緑と青の銃士「疾風の銃士」の姿に変わる

なのは
「え?変わった?」

Wの変わり様に驚くなのは、しかし

フェイト
「闘いの最中よそ見は禁物だよ!」

バルディッシュを振るうフェイト

なのは
「うわぁ、危ないな勝ったら絶対お話聞いて貰うよ!」

意を決しレイジングハートを振るう

W/フィリップ
『それじゃ更に追加だ!』

デジタルカメラを取り出し疑似メモリを差し込む

『BAT』その音性の後デジタルカメラは蝙蝠型に変形する

W/翔
『BAT・アタック・モード』

その声を聞き自身を変形させマグナムに合体するバット・ショット
更に左手でTRIGGERメモリを抜き取り、マグナムのマキシマム・スロットに差し込む
『TRIGGER・MAXIMUM・DRIVE』
左手でマグナムの先端を持ちノーマル・モードからマキシマム・モードに切り替える
スコープでジュエルシードの正確の位置にマグナムの標準を合わせる

W/翔&フィリップ
『これで決める!…TRIGGER/BAT・SHOOTING』

高威力の纏った風の弾丸を放ち一撃で体内の有るジュエルシードを打ち抜き、ジェルシードを抜かれた猫は倒れ元の猫の姿に戻り、空中に浮くジュエルシードをキャッチする

W/翔『良し回収完了…フェイトとアルフの方は?』

気になり辺りを見渡し姿が目に映る、どうやら勝ったみたいだ

W/フィリップ
『どうやら、勝ったみたいだね…しかし先程の子が魔導師とは興味深いね』

なのはと言う少女の事を思い出し興味を持つが…

フェイト
「翔、フィリップ回収したなら帰ろう…あの子はもう追って来ないと思うから」

長居は無用と言う表情を浮かべ、立ち去ろうとする、だが…

なのは
「待って!どうしてあなた達はジュエルシードを集めるの?」

BJはボロボロでレイジングハートを杖代わりにし、なのはの叫ぶ声が聞こえる、その姿を見てもう立てないハズの彼女を見て若干驚きを隠せず口ごもる

フェイト
「そ、それは…」

そんなフェイトに対し答えたのは…何時ものピストルのポーズを向け彼女にこう告げた

W/翔
『それは言えない、この子は依頼人でな俺、いや俺達は依頼人の願いを叶える、ただそれだけだ…縁が有ればまた会おう…WHITE・LITTLE・GIRL』

その言葉を残し立ち去るWとフェイト、アルフは屋根の上を渉る

フェイト
「ありがとう翔、庇ってくれて」

BJと変身を解除しハードボイルダーを走らせ、背中に額を当てお礼を言った


「気にするな、依頼だからな…俺はどんな事が有っても自分の依頼人の願いを叶えるただそれだけだ」

アクセルを握り、夕日の道を走り抜く

フェイト
「理由言って無かったね、依頼の理由…理由は母さんの研究の為なんだ」

フェイト静かに自分がこの世界に来た理由をゆっくり呟いた、母は別世界でとある研究をしてる、その研究ではどうしてもジュエルシードが必要で、研究が忙しくて変わりに娘のフェイトにジュエルシード集めを頼んだ


「そっか、母さんの仕事の手伝いが理由か…ならますますこの依頼を達成させないとな」

空を見上げその表情は何処か遠くを見ていた


「安心しろフェイト、この依頼絶対成功させる、俺達を信じろ!」

相手を安心させる様に強く言葉を張り透き通る程その真っ直ぐな言葉を聞き彼女はゆっくり頷き

フェイト
「うん、ありがとう翔、フィリップ…ううん、仮面ライダー」

少女は微笑み夕日が照らす道を彼等は駆け抜けて行く

続く


次回:魔導師探偵W/魔法少女リリカルなのは

今度のジュエルシードの反応が有る場所は
翔「温泉か…」
初めての温泉戸惑う一同

ナスカ『さぁ、このドーパントを倒せますか?』
再び現れるナスカ

???『ガアアアア』
新たなドーパントの影


第五話 「O(オンセン)で再び再会/Wのピンチ!?」 コレで決まりだ!
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プロフィール

血液型
血液型はB型
自己紹介
どうも、ピクシブから移転した二人で一人の探偵です。以後宜しくお願いします!
趣味
漫画・アニメ・ゲーム・特撮
特技
特に無い
職業
食品関係
小説について
俺の小説が【これは苦手、これは嫌だ】と言う方は回れ右をしてください。
苦手だと言う方はご遠慮します!

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