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東電 汚染土で保安規定違反の疑い10月1日 4時43分
東京電力福島第一原子力発電所で、タンクの水漏れが原因で汚染された土・200トンが、内規で定められた金属製の容器に入れられずに、現場のシートの上に積まれていたことが分かりました。
原子力規制庁は、汚染が拡大するおそれがあり保安規定に違反している疑いがあるとしています。
国の原子力規制庁の福島第一原子力規制事務所によりますと、先月行った保安検査の中で、高濃度の汚染水が漏れた4号機の山側にあるタンクの近くで、汚染されて回収された土200トンが、防水シートの上に積まれているのが見つかりました。
土は、ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質に汚染されているため、東京電力の内規では金属製の容器で厳重に保管することになっています。
ところが現場では、金属製の容器に入れられずに、土の上に防水シートがかぶせられていただけで、立ち入り禁止の措置すらとられていなかったということです。
東京電力は、「金属製の容器が足りなくなった」と説明していて、汚染された土を土のう袋に入れて、防水シートで覆ったということです。
規制事務所は、「土が、雨や風で流されて汚染が拡大するおそれがあり、保安規定に違反している疑いがある」として詳しく調べています。
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