【ニューヨーク=春日芳晃】国連は9月30日、シリアの化学兵器使用疑惑をめぐり、使用の有無を検証する国連調査団が同日、調査を終えてシリアを出国したと発表した。10月下旬に最終結果報告書を発表する予定だ。
国連によると、調査団は9月25日にシリア入りし、8月の調査でサリン使用を確認したダマスカス近郊グータ地区に加え、北部アレッポ郊外ハンアサルなど6カ所について、サンプル採取や被害者への聞き取り調査などを実施。ネザーキー報道官によると、6日間の滞在で検証に必要な情報を得たという。
国連は加盟国、政権、反体制派から化学兵器使用が指摘される地点は14カ所あるとこれまで説明してきたが、疑惑のある全ての地点を調査するかは明らかにしなかった。また8月の前回調査と同様、化学兵器の使用を確認しても、使用者は特定しない方針。
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朝日新聞国際報道部