群馬大病院 男性医師を解雇 患者情報流出
更新日時:2013年10月1日(火) AM 07:00
患者の氏名や病歴などの個人情報をインターネット上に流出させたとして、群馬大医学部附属病院(前橋市)は30日、30代の男性医師を懲戒解雇にした。男性は情報を流出させた後、大学側や新聞社に流出を知らせる匿名のメールを自ら送信していたという。
病院によると、1月3日と6日、16日の計3回にわたり、2007~08年に研修医として担当していた入院患者2人の氏名や住所、治療内容、検査状況などのデータをネット上のサイトに投稿した。医師はデータを個人のパソコンで作成し、保管していた。
同月に「流出を発見したので対処してほしい」とするメールを自ら送信。大学側の届け出を受けた県警は9月、国立大学法人法違反(秘密保持義務)の疑いで、前橋地検に書類送検した。
医師は08年3月に研修医の勤務を終え、ことし4月にあらためて非常勤の医師として採用された。大学院医学系研究科医科学専攻の学生でもあり、4年だった。理由について、「当時のことはよく覚えていない」と話しているという。
野島美久病院長は「医師がこのような事態を起こし、極めて残念で申し訳ない」と話している。
じょうもうかるた