9月はノーアーチの新井。スタメン落ちの危機だ【拡大】
甲子園でのCS開催をかけ、非情のオーダーを組む。世紀の大失速で最大17あった貯金はわずか4。2位確保すら不安になる、どん底のチーム状態を解消できない。得点不足の打線の打開策として新井をベンチに置き、今成を一塁に据えるプランが浮上した。チーム関係者がその一端を明かした。
「1番から4番までは変えない。問題は5番から。今成の一塁は考えている」
鳥谷を4番に据えての26試合で7勝17敗2分けと大失速。それでも首脳陣は鳥谷4番については不動の方針で、出塁率の高い鳥谷の後ろの5番打者をテコ入れして乗り切る考え。最後の切り札に指名されそうなのが、今成だ。
この日、甲子園で行われた指名練習で今成が一塁の位置でノックを受けた。吉竹コーチが見守る中、一塁で内野からの送球がショートバウンドした際の、ミットさばきも練習するなど実戦的な動きも取り入れた。
「僕にとってもチャンス。どんな状況であれ、試合に出ることが大事」
前日9月29日は3打数無安打に終わったが「ぼちぼち。良くも悪くもない」と状態はキープしている。すでに2試合出場済みの5番では7打数4安打、打率・571。CSで対戦する広島にも40打数16安打、打率・400と結果を残している。「5番・一塁、今成」を2位確保の特効薬にする。