阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(19)=大阪桐蔭高=のレギュラーシーズン最終登板が29日、桧山進次郎外野手(44)の引退試合が行われる5日の巨人戦(甲子園)に決まった。
「恥ずかしい投球をしないようにしたいと思います。もちろん、いい形でシーズンを終えたい」
ともにプレーしたのは1年だけだったが、神様への感謝の気持ちを投球で示す。これからの虎を背負う自覚を持ち、最高の形で送り出したい。
前回9月28日の中日戦(ナゴヤD)でも5回2失点で白星をつかめず、2007年の田中(楽天)に並ぶ11勝目を、5度目の挑戦でつかみに行く。打順の巡りで代打を送られ、降板することもあるセ・リーグでは、並ぶ以上に価値がある記録だ。
巨人戦はここまで1勝1敗。「CSのことを考えるのかもしれないですけど、普通に投げるつもりでいます」と気負いはない。勝利が至上命題となる一戦で、黄金ルーキーがシーズンの集大成を見せる。
(紙面から)