レポート課題
締め切り 原則として出題日(講義日)から一か月とする
講義の内容により変更の可能性がある。
最終的な内容は必ず講義の際に確認すること。
提出する課題数は任意である。
提出した場合は、その内容によってポイントを獲得する。
ただしそれぞれの問題の満点以上のポイントを得ることはない。
また同じ回の課題を複数答えることはできない。
問題は講義と同時進行で出題されるので、随時増えていく予定である。
締め切りは出題日(講義日)から一か月とする。
厳密にいえば、翌月の講義日と同じ日の前日の23:59まで。
例えば、講義日が11月13日の場合には、
12月12日の23:59までである。
原則として、締切日より遅れて提出された場合は
採点の対象としない。
ただし、何らかの理由があれば、
締め切りまでに提出したレポートについて更新・修正版をのちに
提出することは認めることがある。
また、特段の理由(わたしはAIを作ります!!、
など)があれば提出期限を延長する。
レポート採点方針について:
- 当然ながら提出したからといって満点とは限らない。
- とりあえず適当に書いて提出するというのは印象が悪いので注意せよ。
- 最終評価は合計点をもとにした相対評価となる。
- 難しい問題に挑戦したり、多くの人が解かないような問題を解答するとポ
イントが高い。
- AIらしいユニークな解答も評価する。
- (第1回講義:15点:課題番号01)以下の本の1つ以上を読んで、人工知能の実現可能性に
ついて考察せよ。A4で3〜5ページ程度とする。少なすぎる
もの・内容がないものは採点しない。
- ダグラス・R・ホフスタッター:"ゲーデル,エッシャー,バッハ―あるいは
不思議の環", 白揚社
- 瀬名秀明:"デカルトの密室",新潮社
- ダグラス・R. ホフスタッター, D.C. デネット:"マインズ・アイ―コン
ピュータ時代の「心」と「私」", 阪急コミュニケーションズ
- ロジャー・ペンローズ:"皇帝の新しい心―コンピュータ・心・物理法則",
みすず書房
- ヒューバート・L.ドレイファス,スチュアート・E.ドレイファス:"純粋人
工知能批判―コンピュータは思考を獲得できるか", アスキー
- マービン・ミンスキー:"脳の探検",共立出版
レポートには以下の項目に関して記述すること。
- 本文の要約、主題、主旨(本当に読んだことの証左。ネットなどの
で要約と判明した場合にはカンニングと見なして他のレポートも採点しない)。
- 考察および感想。
特に授業内容と
関連付けて考察するとポイントが高い。
- 疑問に思った点、理解しがたい点などの質問事項。
- (第1回講義:10点:課題番号02)つぎの各文をもとにしてAIについて論ぜよ。どれか1つを詳しく論
じてもよいし、2つまたはそれ以上について論じてもよい。A4で3〜5ページ
程度とする。少なすぎるもの・内容がないものは採点しない。
- 人間の頭脳とコンピュータとはちがったハードウェアにもとづいているの
で、人間の知能をコンピュータ上にモデル化しようとする試みは失敗する運命
にある。
- 誰もいない森の中でリンゴが落ちた。このとき音はするだろうか?
- 私が死ぬと同時に世界は終わる。すべての実世界の事象はシミュレーションされて
いる(映画Matrixのように)。このように信じている人をどのように説得できるか?
- コウモリであるとはどのようなことであろうか?(「マインズ・アイ、第
24章」)また、機械であるとはどのようなことであろうか?
- 空を飛ぶのに鳥を真似る必要はない。人間は飛行機を作り飛ぶことができ
た。人工の知能も同じように実現できる。
- 「Samuelのチェッカー・プログラムの行う学習のやり方は、チェッカー
をすることを学習する人間の学習方法と原理的には同じものであった
(Norbert Wiener, 1894-1964)。」
- 「Analytical Engine(解析機関)は、何か新しいものを創造するといった主張は全
くしていない。それがすべき振舞い方を我々がどのように命令すればよいかを
知っていることであれば、単にすべて実行できるだけである(Lady Ada Lovelace, 1815-1852)。」
- コンピュータは判断力を行使することは決してできない。
- 「プログラムが何かを学習することができるためには、まずそれを告げら
れることができなければならない(John McCarthy, 1927-2011)。」
- (第1回講義:10点)フレーム問題は、
PL法(消費者保護法)に関して生じる注意書きのように
実世界の知識表現と密接に関連している。
例えば、
- 「電子レンジで猫を乾かさないで下さい」という注意書き
- カップラーメンに書いてある「熱湯注意」という注意書き
などがその例である。
このようなフレーム問題の実世界での実例(フレーム問題が「問題」となる例)をいくつかあげ、
人工知能の実現との関連性について考察せよ。
注意:PL法にまつわる馬鹿げた注意書き例を求めているのではない。
AIを実現しようとした場合に,
フレーム問題が実際に問題となるような実世界での実例をもとに議論すること。
A4で3〜5ページ
程度とする。少なすぎるもの・内容がないものは採点しない。
以下のものを提出すること。
- プログラムを作成した場合、
実現したシステムに関する説明(どの部分をどう創意工夫したかなど)。さら
にアルゴリズム、ソースリストの説明。
- 結果の表示(グラフなどを用いると分かりやすい)。
- 結果に関する考察と評価。
- 授業に関するコメント、要望など(次回の参考にするので是非書いて下さい)。
レポートは電子的な媒体でのみ受け付ける。原則として
紙レポートは受け付けない。
提出方法は以下の通りである。
レポートの提出方法
English version is also accepted.
レポートは電子的な媒体でのみ受け付ける。原則として
紙レポートは受け付けない。
提出するものは次のものである。
- 実験結果に関するレポート:Wordファイル
か、もしくは PDFとすること。
- (プログラムを製作した場合)課題のソースファイル:
複数ファイルの場合には、必要なモジュールファイルやデータファイルを
tarで固めること。
なお、それぞれのファイルのサイズが大きい(1Mに近い)ならgzipで圧縮し
て欲しい(圧縮はgzipに限る)。
それぞれのファイル名は以下のようになる。ただしxxxxxxには学籍番号が
入る。
- 課題のレポート:AI_xxxxxx_??.doc, AI_xxxxxx_??.pdf
- 課題のソースファイル:AI_xxxxxx_??.tar
圧縮した場合には、ファイル名は、
- 課題のレポート:AI_xxxxxx_??.doc.gz, AI_xxxxxx_??.pdf.gz
- 課題のソースファイル:AI_xxxxxx_??.tar.gz
となる。
ファイル名はすべて半角、英数字である。
AI_を必ずファイルの先頭に付ける(AとIは大文字、_はアンダースコ
ア、??は課題番号の意味)。課題番号は2ケタである。1ケタのものは受け付け
ないの注意すること。
たとえば、学籍番号が 06302で課題番号02の場合、
- 課題のレポート:AI_06302_12.doc.gz
- 課題のソースファイル:AI_06302_02.tar.gz
などとなる(圧縮してWord fileで提出した場合)。
この2つ(または1つ)のファイルを作成したら、添付ファイルとして電
子ールでreport@iba.t.u-tokyo.ac.jpに提出せよ。
教官のアドレスでないので注意すること。 メー
ルのSubjectを AI Report
xxxxxx とすること。ただしxxxxxxは学籍番号である。 またメールの
本文には必ず名前、学籍番号、所属、学年を記入すること。
注意:以上の約束事を守らないレポートは正
常に受け取られない。
提出したファイルに不備があった場合(ファイルが開けない、実行できな
い、コンパイルできないなど)、レポートを提出したアドレスにこちらから
replyするので注意すること。temporaryなアドレスでレポートを提出しないこ
とが望ましい。
レポートを正しく提出すると、こちらで自動的にファイルを展開して受領
するはずである。受け取られたレポートのリストは ここ
にある。必ず、レポート提出の後にファイル名とサイズ
を確認すること(処理は定期的に行うので、提出してから数時間して確
認したほうがいい)。
万一受け取られていない場合は再提出するか、
report-admin@iba.t.u-tokyo.ac.jp
まで連絡せよ。
確認しないで不利益を被ったとしてもこちらでは対処できないので注意するこ
と。
提出に関しての質問(提出したのに掲示板に出ていないなど)は
report-admin@iba.t.u-tokyo.ac.jp
にメールすること(
提出先や教官のメールアドレスではない)。
課題内容に関しての質問や全員に関するような質問は
質問用掲示板
に「質問」として書いて欲しい
(「質問」と書かないと教官に転送されないので注意)。
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