大相撲秋場所の千秋楽から一夜明け、記者会見する白鵬=東京都墨田区の宮城野部屋で
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大相撲秋場所で自身2度目4連覇、通算27度目の優勝を飾った横綱白鵬(28)=宮城野=が千秋楽から一夜明けた30日、東京都墨田区の宮城野部屋で会見し、今場所10勝と低迷し続ける同じ横綱の日馬富士を完全に見下して激励した。
「(本人は)苦しんでないんじゃないの。私と比べるとそういうふうに見られてしまうが、昔はいろんな横綱がいた。あの(小さい)体でよく頑張っている。強い方じゃない? 時代によっては絶対優勝している」
序盤の4日目までに平幕相手に2敗し、在位6場所で早くも9つの金星を配給した。自らの在位37場所で8つと比較すれば断然多い。「私と比べれば苦しい、物足りないと見えるだろうが、前半の2敗からよく2桁に乗せた。自分の相撲を取り戻して、その辺は横綱だな、と思ってました」
千秋楽を待たずの優勝決定は歴代2位の14度目。他の力士との力量差は開く一方だ。「みんな、一生懸命やってますよ。『何で駄目なんだ?』と思っている人は少ないんじゃないの。あと1つ、2つ直すところがあるかもしれないけど、それぐらいでしょう」。どこまでも上から目線で千代の富士(現九重親方)の持つ31回、大鵬の32回の優勝回数を見据えた。
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