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【プロ野球】

楽天ドロー V翌日から30イニングゼロ行進

2013年10月1日 紙面から

オリックス−楽天 オリックスと引き分け、引き揚げる星野監督=京セラドーム大阪で

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◇楽天0−0オリックス

 両チーム無得点で延長12回の末に引き分けた。オリックスは金子が9イニングを被安打5の無失点、11奪三振の好投だったが、打線にあと一本が出なかった。楽天はリーグ優勝決定後、3戦連続で無得点。投手陣の踏ん張りで負けは免れた。

     ◇

 まったく覇気がない。球団初のペナントレース制覇を果たした楽天が、球団ワーストに並ぶ3試合連続の零封を喫した。優勝を決めた9月26日の西武戦の8回から32イニング連続無得点。「積極的には打ちにいってたけどな」。ベンチの星野監督も天を仰いだ。

 好機での集中力が消えた。得点圏に走者を進めること7度。そのたびに左翼席のイヌワシ党がタメ息を漏らした。通算3勝15敗と苦手の金子を9回まで打ち崩せず、結局は延長12回のスコアレスドローに終わった。

 納得はしていない。しかし、これも想定内だ。星野監督は「いかに気持ちが大事か分かるやろ。切れたとは言わんけど、1度ワーッとなった(喜んだ)らな」とポツリ。「仙台に帰らんとアカンやろな」と遠征が続く1日の日本ハム戦までは“抜け殻”状態を覚悟していた。

 その中で、先を見据えた手も打っている。クライマックスシリーズ(CS)を勝ち抜けば、日本シリーズがある。銀次−ジョーンズ−マギーの中軸を動かさず、守備位置を変えた。銀次をプロ初の外野、ジョーンズを一塁に起用。指名打者のないセ本拠地での試合を想定したオーダーだ。

 ただ、この日は機能せず、ゼロ行進が続いた。1日は開幕22連勝中の田中が先発する。この脱力した状態では、絶対エースを十分に援護できるかどうかは微妙。皮肉なことに、優勝を達成したことが絶対エースを最大の危機に陥れる原因になりかねない。 (井上学)

 

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