福島のニュース

双葉郡中高一貫校構想 就学希望者わずか3%

 福島第1原発事故で全町避難する福島県富岡町の小中学生のうち、同町など同県双葉郡8町村でつくる中高一貫校への就学希望者が3%にすぎないことが町のアンケートで分かった。

 郡は原発事故で分散避難する郡内の子どもの就学先として中高一貫校を2015年にも郡内に設ける。宮本皓一町長は「3%にとどまった結果は衝撃的で、学校設置を進める上で大きな不安材料だ。他町村も子どもの意向調査を先行させるなど手順を見直すべきだ」と話した。
 「郡がつくる学校」への就学希望者は小学校高学年(10〜12歳)が5%、中学(13〜15歳)が2%だった。小学校高学年、中学とも「(避難先の)今の学校で勉強したい」との回答が最も多く、64%、75%に上った。町は「避難先での学校生活に慣れ、さらなる転校を望まない子が多いのだろう」とみる。
 町への帰還意思を尋ねる質問では「帰らない」との答えが小学校高学年で20%、中学で26%だった。「今の生活が良い」という理由が目立った。
 アンケートは8月、高校生(16〜18歳)を含む町内の子ども全1503人を対象に実施し、46%の691人が回答した。中高一貫校への就学希望の有無は小学校高学年、中学に限定して聞いた。


2013年10月01日火曜日


Ads by Google


△先頭に戻る

新着情報
»一覧
特集
»一覧
  • 47NEWS