気温と飽和水蒸気量の関係 気温と飽和水蒸気量の関係 結露といえば寒い冬の朝、ガラス窓に付く水滴を思い出すかもしれません。ふいてもふいても出てくる水滴は、壁紙をはがし、カビを発生させるなどやっかいなものです。しかしもっと被害を大きくするのは夏の結露です。
結露には普段私たちが目にする「冬型結露」と、あまり馴染みのない「夏型結露」があります。結露は季節を問わず、温度差がある場所ならどこにでも発生します。それは空気には気温によって水分を保てる量が決まっているからです。これを飽和水蒸気量といいます。

飽和水蒸気量は「空気1m³あたりに何CCまでの水分を含めるか」、つまり湿度100%のときの空気中の水分量です。
このたとえば、気温30℃の飽和水蒸気量は30.4ccですから湿度80％だと、 30.4×0.8＝24.32cc この空気が一気に20℃まで下がると、20℃の飽和水蒸気量は17.3ccですから、 24.32－17.3＝7.02cc 7.02ccの水滴が発生します。「たったそれだけか」と思う人も多いでしょう。しかし毎日この状態が繰り替えされると、大変な事態になりかねません。