前回の履歴で探す

閉じる

前回の検索条件

前回の検索条件はありません。

最近見た物件

最近見た物件はありません。

閉じる

<< 前ページでは太陽光発電のメリットとデメリットについてご説明しました。

ウソ? ホント?太陽光発電のウワサを検証!

知っているようで知らない、太陽光発電のアレコレ。
ここでは太陽光発電に関するウワサをまとめてみました。

ウワサ1日差しが強い夏には、いっぱい発電できる?

正解は?

正解は…"バツ"
意外にも「春」が発電量のピーク!

夏の日差しといえば、ジリジリと焼け焦げるような暑さが特徴。人間にとって、最も太陽の光を感じる季節はまさしく夏なのですが、意外なことに、太陽光発電は夏になると発電量が低下する傾向にあります。
実は、現在多くの太陽光発電システムで採用されている結晶シリコン太陽電池は、表面が高温になると発電量が低下してしまうのです。
では、年間を通して最も発電量が多い季節はいつなのでしょうか? 発電量は天候や屋根の形状などの条件によって大きく変化するため一概にはいえませんが、多くのデータでは5月に最も高い発電量を記録しています。太陽光の量が豊富で、それほど気温が高くない春は、太陽光発電にとってベストシーズンなのです。

ウワサ2太陽光発電をするなら、やっぱり南向きの屋根が理想的?

正解は?

正解は…"マル"
真南から±45度以内が絶好の発電ポジション!

太陽電池パネルを設置するなら、日当たりの良い南向きの屋根が理想的。東向きや西向きであっても設置は可能ですが、南向きに設置した場合の8割ほどの発電量になるという調査結果もあります。真南から±45度以内の南東、南西なら、南向きほどではなくても、それに近い発電量が得られるとされています。
屋根の形も重大なポイントです。日本の住宅にはさまざまな形の屋根がありますが、太陽光発電に最も適しているのは、南に面した「片流れ」の屋根。日本で一番多いといわれる「切り妻」の屋根も、2つある斜面の一方が南向きであれば理想的です。
太陽光発電では、太陽電池パネルにふりそそぐ光のエネルギーが電気となります。そのため、日当たりが良いのはもちろんですが、樹木や電柱などの影が太陽電池パネルにかからないようにすることも大切です。特に、冬の日差しは影が長く伸びるため、夏場には気にならなかった影が屋根にかかってしまうことも考えられます。屋根の向きや形、周囲の影などに気をつけて、効率よく設置しましょう。

日本のいろいろな屋根の形
切り妻
切り妻

日本で最も多い屋根のタイプ。屋根の一方が南向きであれば、効率よく発電できる

寄せ棟
寄せ棟

全部で4面の斜面があるが、面積の広い斜面が南向きであれば太陽光発電向き

陸屋根
陸屋根

水平の屋根に、傾斜のある土台を取り付けて太陽電池パネルを搭載。効率よく発電できる

片流れ
片流れ

傾斜が南向きであれば、斜面全体に太陽電池パネルを搭載できるのでベスト

ウワサ3国や自治体の補助金制度があるから、早めに設置した方がお得?

正解は?

正解は…"サンカク"
ベストな設置時期は人それぞれ。焦らず、予算や立地をチェック!

2011年現在、国から支給される補助金は、年度内の予算に達すると受付を締め切る場合があるとされています(「太陽光発電普及拡大センター」ホームページによる)。また、家庭で余った電気(余剰電力)の買い取り制度も、年々買い取り金額が下がっていく予定です。
以上のことから、設置が早ければ早いほどお得と考えてしまいがちですが、太陽光発電システムそのものは数百万円の買い物です。これから普及が進めば低価格化も予想されるので、焦って買って後悔するより、自分に合った設置時期を見極めることが一番といえます。
予算の確保はもちろん、住まいの立地をチェックして、太陽光発電に適しているかどうかを判断することも大切です。近い将来、近隣に高層建築物が建って日照条件が悪くなる場合もあるからです。また、既存の住宅で、ゆくゆくは子どもの独立や二世帯同居などでリフォームする予定があるなら、現時点で太陽光発電を導入するメリットは少ないでしょう。
逆に、今すぐに太陽光発電の予定がなくても、新築やリフォーム時に「太陽光発電システムを搭載できる屋根」をオーダーしておいて、将来的に予算などが整ったら設置する……という方法もあります。

ウワサ4停電になっても、太陽光発電システムがあればOK?

正解は?

正解は…"マル"
太陽光さえ届いていれば、停電になっても電気を使えます

もしも災害などで電力会社からの送電がストップしても、太陽光が届く日中であれば、太陽光発電でつくった電気を使用できます。といっても自動的に電気が使えるわけではありません。手動で自立運転コンセント(非常用コンセント)をつなぎ、「自立運転モード」に切り替える操作が必要です。
自立コンセント(非常コンセント)の位置や操作方法はメーカーや機種によって異なるので、日ごろから説明書などでチェックしておくと良いでしょう。
ただし、太陽光の具合によって発電量が左右される上に、一般的なシステムの「自立運転モード」の場合だと最大1500ワットまでしか発電できないので注意してください。

ウワサ5掃除やメンテナンスが大変そう……。

正解は?

正解は…"バツ"
掃除はほとんど不要。メンテナンスは保証の確認を!

ホコリや砂といった汚れであれば、たいていは雨が降ると自然に流れ落ちるので掃除の必要はありません。ただ、鳥のフンなどが表面に付着すると、雨では洗い流されずに発電量が低下してしまうこともあるようです。太陽電池パネルは屋根の上にあるため、ちょっとした変化に気づきにくいものです。ですから普段から発電量をチェックして、極端に発電量が下回るようであれば、メーカーや販売店に相談しましょう。
太陽光発電は、ほかの発電方法に比べて故障や不具合が少なく、メンテナンスが楽だといわれています。それでも10年近く経てばシステムの一部装置が寿命を迎えるため、ほとんどのメーカーでは保証期間(10年間の場合が多いようです)を決めて、数年に1回程度の定期点検を行っています。定期的に点検・メンテナンスを実施しておけば、例え不具合が起きても多額の修理費用がかかる可能性が低くなります。太陽光発電を導入する際は、あらかじめメーカーや販売店の保証期間や内容を詳しく比較・検討しておきましょう。


太陽光発電のまとめ

太陽光発電は、日本でも2009年以降に急速に普及が進み、太陽電池パネルのある住宅を目にする機会も増えるようになりました。
地球温暖化が問題とされる現代において、発電時に二酸化炭素(CO2)を排出しない太陽電池は、これからますます活躍の場を広げていくことが予想されます。
あなたも、クリーンな太陽光を上手に活かしながら、環境に優しい暮らしを目指してみてはいかがでしょうか。


E-LIFE不動産情報|住まいの情報ナビ、太陽光発電編