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劇中のアイドルグループが歌う『暦の上ではディセンバー』については、「最初はこの曲が来る(使用される)予定はなかったんですよ。『潮騒のメモリー』は今年の一月くらいにできていたんですよ。でもその後、宮藤(官九郎)さんが急に詞を書いてきて、ものすごい長い詞なんですよ。で、『すいませんが振り付けの関係で明日までに曲を書いてきてください』って。(中略)で、NHKのスタジオでちょうど『潮騒のメモリー』を録り終わった後だったんで、Sachiko Mさんとか江藤(直子)さんとか作曲家がいたんで、3人でパート分けして、ここの部分Sachiko Mさんかな、じゃあサビ俺書くわ、イントロ江藤さんお願いします、みたいな感じで。(中略)だからイントロとキー違うんですよ。でも合わせてみたらすごく面白いんで、これ変だからこれで行こうって」と、偶然から常識を壊すような楽曲ができたことを明かした。それに対しタモリが「俺、かねがね思っていたんだけど、音楽って縦の繋がりがあるじゃないですか、和音の。でも横の流れがちゃんとしていれば、そんなもん超越するんだよね」というと、大友は「するする! フリージャズやってますから、何が来てもいいんですよ、次に」と膝を打って同意した。
また、タモリが「バックに流れる劇伴で、妙にノイズっぽいギターが(あって)。場面よりもそっちが気になって聴いちゃった。あれいいね」と、大友のノイズミュージシャンとしての腕前を称えると、大友は「そんなこと言ってもらえるなんて、もう俺この場で死んでもいい」と喜び、「最初は『あまちゃん』っぽい音楽を作っていたんですけど、(話が)東京に近づくにつれ、どんどん俺っぽい音楽になっていったんですよ。最後の方とかかなりやりたい放題。朝からノイズ、みたいな」と語った。特に「軋轢」という楽曲がおすすめとのことで、タモリに対し「ユイちゃんが上手くいってない時に出てくる曲なんですよ」と熱心に解説する場面も見られた。
スタジオに「希求3」という曲が流れた時は、タモリに「わざとダサく作ってありますよね」と尋ねられ、「はい。カッコイイ曲も欲しいけど、残念な曲をたくさん作ってくれって言われていました。実際に行った三陸の久慈が、残念な町といったら町の人に怒られちゃいますけど、この番組が始まる前はやっぱり過疎で、ほとんど人がいないようなところで、お店も閉まっちゃっているようなところで。でもこれって日本中の地方が抱えている問題だなーと思って。それを嘘ついて“良い町”だって言わずに、『まめぶ汁、なんだかわかんねぇ』っていうのを正直に出して、でもちゃんと笑えてそれを味にできるようにしたいっていうのがありました」と、楽曲に込めた思いを語った。
タモリ自身がジャズマニアであるということもあり、大友良英の音楽性にスポットが当てられた今回の『笑っていいとも!』。『あまちゃん』ブームが冷め止まぬ昨今、今回の放送を受けて大友良英のほかの楽曲にも関心が集まりそうだ。
(文=編集部)
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