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住まい探しで知っておきたいアレコレ 付き合い上手は買い物上手
住宅購入は人生の中でも特に高額な買い物です。だからこそ、物件選びから契約、購入、アフターケアまでお世話になる不動産会社とは、信頼し合える関係でありたいですよね。
そこで今回は、家探しを始めるにあたって、不動産会社とより良いパートナーシップを築くためのヒントをご紹介。頼れる不動産会社と良いお付き合いをして、憧れのマイホームを手に入れましょう。
不動産会社って怖そうなイメージがあるけれど…
不動産会社は理想の家探しのパートナー
「一生に一度の買い物」「清水の舞台から飛び降りる」…そんな表現が使われがちな住宅購入は、どうしても緊張してしまうものです。
そのため、不動産会社を必要以上に警戒してしまう人がいるのも事実。「騙されたらどうしよう…」と怖がるあまり、不動産会社との信頼関係が築けずに購入をあきらめたり、せっかく手に入れた住宅に不満が残ったりしては勿体ないと思いませんか?
確かに、戦後の地価が高騰した時代などにはお客様に対して親切ではない不動産会社もありましたが、行政による不動産相談窓口や、ネットのクチコミが発達した現在では、大部分の不動産会社がお客様の意思を尊重して、最適な住まいを提供するため努力を重ねています。
もちろん、お客様と直接やりとりをする営業担当者も人間なので、「客だから」といって尊大な態度をとる人に対していい気分はしないでしょう。かといって、お客様がへりくだる必要もありません。
不動産会社とは、理想の住まいを探すための良きパートナーなのですから。
不動産会社と仲良くなるとこんなメリットが!
不動産会社との付き合いは「家を買ったら終わり」ではない。例えば、アフターケアやリフォーム、将来の住み替えによる売却の相談など、数十年先までお世話になるケースも考えられる。
そのため、不動産を購入した会社や営業担当者とは、仲良くなっておいた方が後から何かと相談もしやすいし、頼りになってくれる可能性は大。
かかり付けの医師や顧問弁護士と同じように、不動産会社も人生において頼れるプロフェッショナルなのだ。
いい不動産会社、いい営業担当者と出会うには?
住宅購入の予定が立ったら、まずは不動産会社や住宅に関する情報を集めましょう。
チラシや住宅情報誌だけでなく、最近ではインターネットを使ってさまざまな地域や特徴のある不動産会社の情報が手に入るようになりました。購入者自身が、自分にとって最適な情報を提供してくれる将来性豊かな不動産会社と、頼りになる営業担当者をしっかり見定めることが大切です。
いい不動産会社に出会う!
宅建免許を確認する
宅建とは、宅地建物取引業の略で、民間の不動産会社が土地や建物の売買や仲介を行う際に必要な免許のことを宅建免許といいます。
宅建免許には国土交通大臣免許と都道府県知事免許の2種類があり、それぞれ「国土交通大臣(○)0000号」「○○県知事(○)0000号」と表示されます。カッコ内の数字は免許の更新回数を示しており、数字が大きいほど営業年数が長いことが分かります。
一概に「営業年数が長い」=「優れた会社である」とは言い切れませんし、比較的新しく信頼できる不動産会社も数多くありますが、免許更新番号の数字は、会社が長年お客様の信頼を得てきたことを示すひとつの指標と考えられるでしょう。
電話の応対や、会社の雰囲気で確かめる
物件について、電話で問い合わせをした時の応対も会社の良し悪しを見分けるポイントになります。 広告に出ていた物件であれば、お客様からの質問にテキパキ答えるとともに、要望までしっかり聞きとる姿勢が感じられる会社が良いでしょう。
さらに、電話口の向こうから、会社にいる他の社員たちの会話が聞こえてくることがあります。社員たちの口調や話している内容から、社風を判断してみるのもひとつの手です。
電話で好感触を得られた会社には、実際に出向いて会社の雰囲気をチェックします。営業担当者の対応や清潔感、会社の中の生理整頓の様子、他の社員のお客様に対する姿勢などを、不動産の情報収集とともに観察しましょう。
大手かどうかより、情報の提供力や広告をチェック
会社の規模で信頼度を比較することは一概にできません。現在では、全国の不動産会社が加入して最新の物件情報を共有するネットワークシステム「レインズ(Real Estate Information Network System=指定流通機構)」によって、基本的にどの不動産会社でも共有の豊富な物件情報が引き出せるようになりました。このため、会社の規模による情報量の差はなく、不動産会社はそれぞれのお客様に合った情報を収集し、提供する力が求められています。
また、会社の安定性を測る目安として「定期的に広告を出しているか」ということが挙げられます。次々と新しい物件が出てくる不動産業界は、常に最新の情報を発信しなくてはならないため、インターネットの不動産情報サイトやチラシ、住宅情報誌などに広告を出す費用がない会社は経営状態が安定していない可能性が考えられます(ただし一部の大手不動産会社の中には、大々的に広告を行わず、自社ホームページを充実させているところもあります)。
いい営業担当者に出会う!
信頼できる営業担当者とは
人と人とのお付き合いに必要なものは、何といっても「相性」。それでも、家探しをする上で頼れる営業担当者の見極め方は、ぜひ押さえておきたいものです。
まず、お客様に対する対応の他、専門知識が豊富で、質問事項などに素早く誠実に答えてくれるかをチェックしましょう。お客様の気づかない物件の魅力やライフスタイルを提案してくれる担当者であれば、家探しの可能性が一気に広がります。
客観的なアドバイスができるかどうかも大事なポイントです。住宅購入において、すべての要望がかなうことはまずあり得ないため、 どこかで妥協をしなくてはなりません。良い担当者なら、お客様が「アレもコレもかなえたい!」と思っていると購入が難しくなることを、客観的な見方から明確にアドバイスしてくれます。
反対に、お客様の要望にすべて応えようとする営業担当者は、どうしても無理が生じて肝心の住宅が見つけられない可能性が高いので、避けた方が無難です。
会社は良いのに、担当者がイマイチだったら
不動産会社には満足していても、営業担当者と相性が合わないと感じた時には、担当者を変えてもらうよう申し出ましょう。
お客様と営業担当者は、これから長いお付き合いになります。相性が合わない相手と無理に付き合っても、お互いにメリットはありません。もちろん、担当者を変えたからといって、お客様の側に不利益はないのでご安心を。
候補の不動産会社は1~2社に絞るのがベター
複数の会社に問い合わせをすれば、その分多くの情報が手に入ると思いがちだが、不動産会社はネットワークシステムで物件情報を共有しているため、同じ物件ばかり紹介される可能性もあり、必ずしも情報が増えるとは限らない。しかも、多数の会社から物件情報のメールや電話が毎日のようにあると、対応に疲れてしまって本当に良い情報をうっかり見逃してしまうことも…。
このため、候補の不動産会社は1~2社に絞るのがおすすめ。あとは、ネットワークシステムで物件情報を共有しない(仲介業者を入れない)自社物件を、自社だけで販売している会社を押さえておけば心強い。
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