ロシア:グリーンピース拘束、当局の対応に批判
毎日新聞 2013年09月30日 21時07分(最終更新 10月01日 00時30分)
【モスクワ田中洋之】ロシアが北極圏で進める海底油田開発に抗議した国際環境保護団体グリーンピースの活動家ら30人が海賊行為の疑いで拘束された事件で、ロシア当局の対応に批判が高まっている。各地の在外ロシア公館では支援者らが即時釈放を求めてデモを実施。自国民が拘束されたフィンランドのトゥオミオヤ外相は29日、「(活動家らが)海賊行為に問われる法的根拠はない」と指摘し、外交問題に発展しつつある。
ロシアの裁判所は30人全員に2カ月間の勾留を認めている。ロシアは最近、プーチン大統領が北極海ノボシビルスク諸島に20年ぶりに軍基地を復活させる考えを示すなど、北極圏の権益確保に動いている。