【ブリュッセル=野島淳】オランダ・ハーグの化学兵器禁止機関(OPCW)がまとめる化学兵器廃棄に向けた実行計画の原案が27日、明らかになった。10月1日までに査察官がシリアで初期の査察を始め、約1カ月ですべての化学兵器関連施設の査察を実施する計画だ。
OPCWは27日夜に開く執行理事会でこの計画案に合意する見通し。合意した計画は、国連安全保障理事会で採択される対シリア決議案に盛り込み、廃棄に向けた手順に拘束力を持たせる方針だ。シリア側が廃棄に向けた作業を遅らせたりした場合は、OPCWが安保理への報告を検討する。
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朝日新聞国際報道部