中国:HSBC製造業PMI、予想外の下方修正-困難浮き彫り
9月30日(ブルームバーグ):中国の製造業活動を示す民間の指数は9月、市場予想に反して速報値から下方修正された。李克強首相は2四半期連続の減速から回復しつつある景気の下支えを目指しているが、その難しさが浮き彫りになった。
英HSBCホールディングスとマークイット・エコノミクスが30日発表した9月の中国製造業購買担当者指数(PMI )改定値は50.2。23日に発表された速報値およびブルームバーグ・ニュースがまとめた市場予想中央値の51.2を下回った。8月は50.1だった。中国国家統計局と中国物流購買連合会は10月1日に製造業PMIを発表する。
UBSのエコノミスト、汪涛氏(香港在勤)は速報値と改定値の差について、「9月最後の10日間で製造業活動が弱まった可能性がある。1日の統計局のPMIに注目が集まる」と指摘。工業生産の伸びは8、9月が今年のピークとなる可能性があるとの見方を示した。
HSBCの中国担当チーフエコノミスト、屈宏斌氏は発表資料で、「持続的な政策努力が回復を支えるだろう。成長は底打ちしつつある」と分析した。
9月のHSBC製造業PMIは5カ月ぶりの高水準となり、製造業活動の拡大・縮小の境目である50を2カ月連続で上回った。
原題:China Factory Gauge Unexpectedly Misses PreliminaryEstimate (1)(抜粋)
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更新日時: 2013/09/30 12:57 JST