新興国は資本流出に抵抗力を IMFが世界金融安定で提言【ワシントン共同】IMFは30日発表した世界経済見通しの分析編で、先進国の金融緩和策の巻き戻しで資本の流出に悩む新興国に対し、金融規制と監督の強化や、為替制度の柔軟化で抵抗力を高めるべきだと提言した。 米連邦準備制度理事会による量的緩和策の縮小観測で、米国などから流入していた大規模な資本が一転して流出している現状を分析。通貨安やインフレに直面する一部の新興国は、景気低迷下でも金利の引き上げを余儀なくされている。 IMFは「金融部門の調整の安定化を促すことで、資本の変動に対する抵抗力を高めることができる」と指摘した。 【共同通信】
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