経済産業省が30日発表した8月の鉱工業生産指数(2010年=100、季節調整値)速報値は97.2と前月と比べて0.7%低下した。低下は2カ月ぶりで、前月に内需が大きく伸びた業務用機械や自動車といった業種で反動が出た。先行きは改善が見込まれるため、基調判断は「緩やかな持ち直しの動き」に据え置いた。
15業種のうち7業種で前月を下回った。指数全体を最も押し下げたのが業務用機械で2.4%減った。前月に大幅に伸びた化学プラント向け機器や蒸気タービンが落ち込んだ。化学工業は国内向けのフェノールやポリプロピレンといった樹脂が落ち込み、2.8%減った。輸送機械も乗用車や軽自動車、普通トラックがいずれも落ち込み、0.9%減少となった。
一方、エアコンや大型機器用スイッチなど電気機械、橋など金属製品、パルプ・紙・紙加工品といった7業種は内需の好調で前月を上回った。
一部の企業を対象に生産の先行きを聞く予測調査では、9月は前月比5.2%上昇、10月は同2.5%上昇を見込む。自動車のほか、業務用機械や電気機械の持ち直しが続く見込みだ。9月が予測通りの伸びとなった場合は7~9月期が前期比3.1%上昇と3四半期連続のプラスとなる。
SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミストは「8月の生産は落ち込んだが、出荷は0.4%増えており、在庫の取り崩しで需要を賄っている状況だ。今後は在庫の復元に加えて消費増税前の駆け込みもあり、生産は堅調に推移する」と見ている。
自動車、SMBC日興証券
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