【ソウル時事】韓国の尹珍淑海洋水産相は30日、韓国記者団との懇談で、東京電力福島第1原発の汚染水漏れ問題に関し「日本には(周辺国に)知らせるべき義務があるのに全く通報もせず、海に流した。あり得ないことだ」と批判した。福島など8県からの水産物輸入を全面禁止したことについては「非道徳的な連中を外交的にカバー(配慮)してやる必要があるのかと考えた」と説明した。聯合ニュースが伝えた。
日本政府が韓国の措置に対し、世界貿易機関(WTO)への提訴を検討していることに関しては「WTOとは関係ない」と述べ、問題ないとの認識を示した。
さらに、汚染水問題があるにもかかわらず2020年夏季五輪の東京開催が決まったことについても「日本政府は(汚染水の状況が制御されていると言って)国民をだましている」と主張した。
[時事通信社]