2013年09月25日
コース形態と適性の話〜スプリンターズS直前
コース形態で競馬場を分類すると、どのような分け方になると皆さんは認識してますか?
例えば「小回り適性」という指標がある、とあるスマホのゲームでは、札幌・函館・福島・小倉が「小回り」という分類になっています。この分類はよく使われますが、実は説明不足な部分もあります。
この4場は全て、芝もダートも「ゴール前の直線が300m未満」なので、「ラストの直線が短い」という意味での分類ならば間違いないですが、例えば1周の長さで言えば札幌や函館は芝・ダート共に、新潟の芝内回り・ダートよりも長いので、注意が必要です。
更に重要なのは、通常「小回り」というワードでイメージされやすい「コーナーのきつさ」という意味では、この分類が全く間違っているということ。即ち、直線の長さから大回りとされがちな新潟のコーナー半径は全ての小回り競馬場より小さいし、直線の短さから必ず小回りと称される札幌のコーナー半径は、なんと東京と変わらないくらい大きいのです。
更に重要なのは、通常「小回り」というワードでイメージされやすい「コーナーのきつさ」という意味では、この分類が全く間違っているということ。即ち、直線の長さから大回りとされがちな新潟のコーナー半径は全ての小回り競馬場より小さいし、直線の短さから必ず小回りと称される札幌のコーナー半径は、なんと東京と変わらないくらい大きいのです。
このように、一般的に使われる「大回り」「小回り」という表現も、細かく見るといろんな意味を含んでおり、ある部分では間違っている場合があります。
よって「小回り適性」というような言葉に括ってしまうことで競走馬の資質の把握を大雑把にし過ぎると、真の適性を見誤ることがあるので、しっかり認識して細かい適性を区別する必要があるのです。(※念の為にフォローしておくと、あくまでも予想や評価・評論に於いての話です。冒頭の例に挙げたゲームの場合、分かりやすさも必要なので敢えて簡略化しているのだと思いますし、むしろゲームでここまで適性に気を配っているのはよくできた作品だと思います。ただゲーム内で「適性」を「適正」としている誤字は残念ですが…)
そしてもう一つ。コース形態に於いては、水平方向だけでなく垂直方向の特徴も重要です。そう、コースの起伏(上り下り)の問題。
通常これも、「坂コース」「平坦コース」という分類がされがちですね。ラストの直線に上り坂があるかどうかで、「坂コース=東京・中山・阪神・中京・福島」「平坦コース=京都・札幌・函館・新潟・小倉」という分類を行うのが一般的。なかでも中山・阪神・中京を「急坂コース」と呼んだりもするでしょう。恐らく皆さんも、急坂コースのレース予想では「急坂適性」を意識することが多いと思います。
ではここで、今週末はスプリンターズSということで、芝1200m戦に絞ってもう一歩踏み込んだ問題です。以下の分類はどういう法則に従ったものだと思いますか?
A=中山1200・阪神内1200・中京1200・小倉1200
B=京都内1200・函館1200・福島1200・新潟1200
C=札幌1200
Aは急坂だけかと思いきや、平坦の小倉も入っている。逆にBは平坦ばかりのなかに、坂がある福島が入っている。そしてCというもう1つのグループも。
答えはこちら↓
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これは「向こう正面〜3コーナーの起伏」で分類したものです。Aは「向こう正面〜3コーナーが主に下り坂」、Bは「主に上り坂」、Cは「ほぼ平坦」という分類。1200m戦に於いては、この部分がレースの位置取りを決める前半部分にあたるので、実は極めて重要だと私は考えています。
実力・人気共に圧倒的なロードカナロアがいるここは、各馬の取捨を厳密にする必要があるレース。ここではこれ以上の詳しいことが書けませんが、スプリント戦では特にコース前半の起伏に関する適性まで考慮しながら、資質を判定して行くことは必須だと考えます。「ラップ予想」というと単純に数字の比較だけをするイメージがあるかもしれませんが、その比較に於いても前後半の起伏をしっかり盛り込んで、能力と適性を見極める必要があるのです。
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