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'13/10/1

清流線終着駅が観光担い50年



 岩国市錦町にある錦川清流線の終着駅、錦町駅が1日、開業50周年を迎える。旧国鉄岩日線時代から町内の交通、観光拠点を担ってきた。乗降客数が減る中、第三セクター錦川鉄道の清水晃一社長は「もっと先の100周年への通過点。一層の観光路線化を進めたい」と意気込んでいる。

 錦町駅は1963年10月1日、岩日線(岩国―河山)の延伸に伴い、柳瀬駅(同市美川町)とともに開業した。元錦町観光協会長の松原一誠さん(69)は「映画館も喫茶もにぎわい、毎日がお祭りのようだった」と当時の町の様子を振り返る。

 錦川鉄道は、87年にJR西日本から岩日線を引き継いだ。今年6月の調査で、錦町駅の1日の乗降客数は165人と昨年から19人減。87年当時に比べ4割程度という。月1回、駅を利用する女性(75)は「駅がなければ、中心部の病院に通えない」と頼りにする。

 錦川鉄道は、錦帯橋の観光客を錦町駅、さらに奥の雙津(そうづ)峡温泉まで結ぶトロッコ遊覧車「とことこトレイン」に、呼び込むための知恵を絞る。清水社長は「いかに観光客を誘導するか、仕掛けづくりが必要」と話す。

 「鉄道の日」の14日、「岩国市三大乗り物を乗り尽くそう」と、清流線、とことこトレイン、岩国城ロープウエーを1日で回る記念ツアーを実施する。15日には初めての駅弁「錦川清流駅弁」を予約制で発売。1日には、清流線12駅の入場券セットを売り出す。錦川鉄道=電話0827(72)2002。

【写真説明】開業50周年を迎える錦川清流線の終着駅、錦町駅




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