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'13/10/1

エアコン室外機の盗難相次ぐ



 井原署管内の井原市と岡山県矢掛町で5月以降、エアコン室外機の盗難が相次いでいる。9月30日までに、夜間、無人となる公共施設を中心に9件14台の被害が発生。同署は、部品となる銅の価格高騰が背景とみている。30日にあった同署と住民の意見交換会「井原署協議会定例会」で報告された。

 同署によると、矢掛町の集会所や民間の農産物直売所、井原市の公民館などで被害が発生。大半が、職員が帰宅した後の夜、工具で配線を切断し、室外機ごと持ち去ったとみられる。

 相次ぐ被害の背景について、同署は、中国などで需要増となっている銅価格の高騰を指摘する。銅1キロは600〜700円で、室外機1台では2千〜4千円になるという。県警によると、県内各地でも室外機の盗難が発生し、ことしに入り、計77件の被害届が出された。広島や山口県でも近年、相次いでいる。

 井原署の横山美勝副署長は「公共施設などへの夜間巡回を強化している」と強調。対策として、室外機に施設名などを明記することに加え、人を感知して点灯するセンサーライトの設置を呼び掛けている。

【写真説明】配線が切断された室外機の盗難場所を指差す高月憲二郎館長(中川公民館)




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