◇新日本IWGPヘビー級選手権
IWGPヘビー級の王座を防衛し、ポーズを決めるオカダ・カズチカ=神戸ワールド記念ホールで
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▽29日▽神戸ワールド記念ホール▽観衆8000人(超満員)
オカダ・カズチカ(25)が小島聡(43)を破り、4度目の防衛に成功した。小島の肘攻撃で防戦一方になるシーンもあったが、20分すぎからペースを握り、得意のレインメーカー(至近距離ラリアット)で3カウントを奪った。試合後、棚橋弘至(36)との対戦を自ら希望。10月14日の東京・両国国技館大会で対戦が決定的となった。
オカダが年明け1月4日の東京ドーム大会のメーン出場へ、第1関門を突破した。レインメーカーを小島の首筋に打ち込み、完膚なきまでにKOした。
8月のG1クライマックス公式戦では、小島にラリアットで吹っ飛ばされてフォール負け。現役IWGP王者が完敗する失態をさらした。雪辱し、低姿勢な物言いながら「あの世代はもう古いと思います。(小島に対する)印象は試合前と変わりません。普通の選手です」と、18歳年上の大先輩に言いたい放題だ。
次の標的は棚橋に移った。昨年からのシングル対決は2勝2敗1引き分け。棚橋にもいんぎん無礼は変わらず、「完全決着戦、やりましょうよ。そこであなたをしっかり終わらせてあげます。お疲れさまでした」と言い切った。
年長者を実力でたたきつぶして成り上がるサクセスストーリーは、試合のたびに若いファンの支持を増やしている。東京ドームへの第2関門、棚橋を倒せば、新日本は完全にオカダ時代に突入する。 (大西洋和)
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