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【グラニュース】


習得挑戦「牟田ロケット」

2013年9月30日 紙面から

楢崎(右)と話しながらランニングする牟田=トヨタスポーツセンターで(宮崎厚志撮影)

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 名古屋グランパスの新人DF牟田雄祐(23)が29日、チーム唯一のロングスローワーとして名乗りを上げた。3試合連続スタメンとなった28日の川崎戦で初披露。3度のスローイン機会のうち、2度をチャンスに結び付けた。未完成で、練習もほとんどしていないが「磨いていきたい」と習得に意欲的。長身ぞろいのグランパスにとって新たな武器が生まれる。

 長い手足を目いっぱいしならせて描かれた放物線に、瑞穂の観衆がどよめいた。28日の川崎戦の前半14分、いつもなら田中隼が担当する右サイドラインからのスローイン。助走を取った牟田の両手から投げ入れられたボールはゴール前まで届き、もう一歩詰め切れればゴールという惜しいシーンを演出した。前半28分にも同じ位置からのロングスローが闘莉王のシュートまでつながった。

 29日の練習後、牟田は「秘策っス」とちゃめっ気たっぷりに振り返った。福岡大時代は牟田を含めてチームに5、6人スローワーがおり、ヘディングの強い牟田は受ける側だった。一方、グランパスにはスローワーが不在。前週の非公開練習の際に「ちょっと投げられます」と名乗り出て試投し、採用が決まった。

 ただ、まだまだ練習不足。後半に投じた3本目は飛距離が伸びず、「ミドルスローになっちゃいました」と反省した。大きな放物線を描くため、相手も対応しやすい。それでも今後、鳥栖のMF藤田や、英プレミアリーグ・ストークシティに所属していたMFデラップのような直線的なロングスローができるまで成長すれば、長身ぞろいのグランパスにとって強力な武器となる。

 「何かを変える意味でも、使えるものは使わないともったいない。磨いていきたいですね」と本格習得に意欲を見せた牟田。チームは公式戦4連敗と再び沈滞しつつあるが、若さと意外性で苦境を脱する。 (宮崎厚志)

 

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