神戸製鋼所は30日、中国天津市で2016年にも自動車部材向けアルミニウム板の工場を稼働させると発表した。約190億円を投じ、年10万トンを生産する。自動車の生産台数が20年までに5割伸びるとされる中国の需要を現地生産で取り込む。
14年初めにも完全出資子会社を天津市にある西青経済技術開発区に設立。フル稼働時に従業員約140人が働く工場を建てる。国内の主力工場である真岡製造所(栃木県真岡市)で作った半製品を新工場に運び、表面処理を施して製品化する。
同日記者会見した高橋徹副社長は「技術流出を防ぐため、国内から半製品を運ぶ。伸びる需要に最短の時間で応える」と話した。
アルミ板は自動車のフェンダー、天井、バンパー部材などとして欧米の自動車メーカーを中心に供給する。日系メーカーへの販売も狙う。
神戸鋼は12年12月、中国アルミ圧延大手との間で溶解から圧延、表面処理まで一貫して手がける新工場の計画を、約400億円の投資額に見合う収益が出せるか見通せないとして撤回していた。
神戸鋼の試算では、中国での自動車生産台数は20年に3千万台と12年実績(1900万台)比で5割強増える。アルミ板の需要も20年に30万トンと10年実績(1万5千トン)比で20倍に増える見通し。現在は製品化した約5千トンを中国に輸出している。
神戸製鋼所、高橋徹、中国
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