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三重の業者、中国米を国産と偽装 イオンなど弁当に使用

朝日新聞デジタル 9月30日(月)15時50分配信
三重の業者、中国米を国産と偽装 イオンなど弁当に使用
農林水産省の調査を受けている三瀧商事=三重県四日市市広永町
 【嶋田圭一郎】流通大手イオン(本社・千葉市)が昨年12月〜今年9月上旬、西日本を中心に2府21県のイオンやダイエーなど674店で「国産米使用」と表示して売った弁当やおにぎりに、多量の中国産米が混入していたことがわかった。農林水産省は、コメの販売元の三瀧(みたき)商事(三重県四日市市)が原産地を偽装したとみて、JAS法に基づく立ち入り検査を実施している。

【写真】産地偽装米の流通ルート

 食品の産地偽装に関しては、不正競争防止法違反容疑(誤認惹起〈じゃっき〉行為など)で、警察に摘発されるケースが全国で相次いでいる。

 三瀧商事の服部(はっとり)洋子社長は朝日新聞の取材に、「このようなことが起きたことに本当に驚いている。悔やまれる」と話し、産地偽装を認めたうえで、自身の関与は否定した。

 問題のコメは、製パン大手・フジパングループ本社(名古屋市)のグループ2社(日本デリカフレッシュ、日本フーズデリカ)に卸され、愛知県内と大阪府内の4工場で弁当やおにぎりに加工され、イオン側に納入された。

 フジパン側2社によると、一部の工場に9月12日、農水省東海農政局(名古屋市)の検査が入ったため、三瀧商事に問い合わせた。その際、昨年12月1日〜今年9月3日の9カ月間に納めたコメ825トンのうち、約4割が中国産だったと説明があったという。

 産地証明書には「愛知産」と記載されていたといい、フジパン側2社は意図的に混入したものとみている。2社は「証明書を信用していた。三瀧商事とは十何年かの付き合いがあったが取引はやめた」としている。

 イオンによると、フジパン側から納入された、中国産米が混入した商品は弁当112種類、おにぎり35種類。プライベートブランド「トップバリュ」商品も含まれ、計約1500万個に上るという。昨年12月2日〜9月4日、北陸、中部、東海、関西、中国、四国地方の2府21県にあるイオンやダイエー、マックスバリュ、KOHYO、ザ・ビッグなどで売られた。

 三瀧商事のフジパン側への説明によると、中国産米は国が主食用で輸入したミニマムアクセス米で「安全性に問題はない」という。

 イオンのコーポレート・コミュニケーション部は「三瀧商事に対する法的措置も視野に対応を進める。レシートなどの購買記録があれば返金も検討する」としている。
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朝日新聞社
最終更新:9月30日(月)15時50分
朝日新聞デジタル
 
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