堺市長選敗北:「都構想の誤解広まった」橋下代表
毎日新聞 2013年09月30日 01時25分(最終更新 09月30日 07時36分)
29日投開票された堺市長選は、大阪維新の会公認で前市議の西林克敏さん(43)が現職の竹山修身さん(63)に敗れ、本拠地・大阪の首長選で維新公認候補として初めて敗北を喫した。「大阪都構想について大きな誤解が堺市民に広まってしまった」。記者会見で悔しさをにじませた橋下徹代表はこれまで圧倒的な発信力で維新を引っ張ってきたが、今回は竹山さんの攻めどころに迷い、主張は民意を求めてさまよった。
堺市堺区の西林さんの事務所は午後8時過ぎ、落選確実の知らせが伝わると重苦しい空気に包まれた。橋下氏や維新の議員、支援者らが集まる中、西林さんは「私の力不足が大きく響いた」と力なく頭を下げた。
その後、橋下氏と松井一郎幹事長が会見。橋下氏は竹山さんの陣営が「都構想で堺がなくなる」と主張したことを「全く事実とは異なる」と批判し、「どこが出しているか分からないが、違法なビラが大量に出回った。僕は潔く負けを認められない」とまくし立てた。
「僕の態度振る舞いや政治手法にすごい批判や反論がある。4年も5年もやっていれば飽きられもする」と話した。【服部陽】